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E3、E5、F1…Microsoft 365、どのプランを選ぶべき? 自社に合わせた選び方

Microsoft 365
Office
クラウド
この記事でわかること

クラウド型の Office 製品である Microsoft 365 には、企業向けのプランとして E3・E5・F1 などがあります。本記事では、Microsoft 365 の導入や移行を検討しているけれど、どのプランを選ぶべきか迷っている企業の情シスのために、それぞれの機能や費用について紹介します(2021年8月現在)。

この記事の内容
Microsoft 365 のプランの違いを知りたい
自社に最適なプランを選ぶヒント
まとめ

Microsoft 365 のプランの違いを知りたい

Microsoft 365 では法人向けに複数のプランが用意されています。まずはその概要を見ていきましょう。Microsoft 365 の代表的な法人向けプランは、一般法人向けプラン(最大300ユーザ・中小企業向け)と、大企業向け(エンタープライズ)プランが挙げられます。

一般法人向けは「Business Basic」「Business Standard」「Business Premium」の3種。大企業向けは「E3」「E5」、現場担当者向けに機能を限定した「F1」などのプランが用意されています。オプションとして、教育機関向け、政府機関向けなどがあります。

いずれのプランでも、Word や Excel、PowerPoint などの Office 製品、メールやスケジュール機能を持つ Outlook や Exchange、チャットやWeb会議に活用できる Teams などのアプリケーションが提供されます。

セキュリティ面では内容に違いがあり、大企業向けプランの「E3」「E5」は、アクセス管理やデバイス管理など大企業が必要とするレベルの対策を備えています。とりわけ E5 は、高度な情報保護を可能とするセキュリティ対策やコンプライアンス対策機能、さらには分析機能なども搭載されています。 参考までに、各プランの費用や主な機能を表にまとめています。

※2021年6月1日時点

自社に最適なプランを選ぶヒント

ここまで紹介したように、Microsoft 365 は様々な選択肢から自社に適したプランを選べます。しかし、これだけ選択肢が多いとどのプランを選んだらよいかわからないかもしれません。そこで次は、企業の形態や業務に合わせて、どのプランを選ぶべきかを整理しました。

セキュリティ対策を重視するなら E5

一般法人向けの「Business Basic」「Business Standard」「Business Premium」に比べて、大企業向けの「E3」「E5」はセキュリティ機能が強化されています。特にE5は、より高度なセキュリティ対策やコンプライアンス対策が実現します。たとえば、マルウェア対策機能、データ損失防止機能や、資格情報の保護、Azure AD Premium の機能を活用することができます。ユーザ数が300人以下であったとしても、自社の業態や部署に必要なセキュリティ要件を実現するため、テレワークやマルチデバイス環境で強固なセキュリティ対策が必要なら、E5 プランの導入がおすすめです。

一般的な業務で、ユーザ数が300名に満たないなら

Microsoft 365 の一般法人向けプランは、ユーザ数300人以下の中小企業向けプランです。一般的な業務内容ならば「Business Basic」「Business Standard」「Business Premium」のいずれかからスタートすることになるでしょう。より高度なセキュリティ対策が必要と考えるのならば、「E3」や「E5」を検討してはいかがでしょうか。

一般的な業務で300ユーザ以上なら…適材適所のプラン活用も可能

大企業向けの「E3」「E5」なら、規模に関係なく用いることができます。また、Microsoft 365 では、異なるプランを組み合わせて利用できるので、たとえば「役員はE5、オフィス勤務の社員はE3、店舗や工場勤務の社員はF3」というように、役職によって必要な機能に最適化したライセンス配分も可能です。組織に合わせて利用プランを組み替えることでコストの最適化につながります。

まとめ

本記事では、Microsoft 365 で提供されているプランの概要や選び方のヒントを解説しました。ユーザ数や用途、セキュリティなど、本記事で挙げた評価ポイントを参考に検討し、ぜひ最適なプランをお選びください。

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