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EDR製品|Microsoft Defender for Business とは?

Microsoft 365
Microsoft Defender for Business
情報屋ヤマグチのタレコミ
この記事の内容
1. EPP 製品と EDR 製品の違いとは?
2. Microsoft 製品だと?
3. Microsoft の EDR 製品は、Windows OS 組み込み型
4. 1ユーザーライセンスあたりの利用可能デバイスは?
5. 必要ライセンス

どうも、株式会社ソフトクリエイト 戦略ビジネス部 で情報屋やってます。山口です。

「情報屋ヤマグチのタレコミ」としてこれから投稿していきます。どうぞよろしくお願いします。

本日は、2022年に正式公開を開始した、Microsoft Defender for Business についてのお話です。

Microsoft Defender for Business は、Microsoft 製の EDR 製品で、最新のサイバー攻撃への調査から、修復まで自動的に実施する製品です。

Microsoft Defender for Business とは?

製品自体は、公開間もないのですが、提供される機能については、Microsoft がエンタープライズ向けに提供していた Microsoft Defender for Endpoint P2 (旧:MDATP)とサイバー攻撃への対処能力を維持した上で、機能のカスタマイズ性や脅威シミュレーションの機能が無効化された様な製品なので、非常に高性能な EDR 製品となっています。

EPP 製品と EDR 製品の違いとは?

EPP 製品と EDR 製品の違いとは?

EPP 製品と EDR 製品では、異なる役割を担っており、侵入前の防御を担当する EPP 製品と侵入後の対処を役割として持つ、EDR 製品という違いがあります。

Microsoft 製品だと?

Microsoft 製品だと?

Microsoft 製品だと、Windows OS に標準で組み込まれている Microsoft Defender ウイルス対策は EPP で、本投稿でご案内する Microsoft Defender for Business が EDR 製品になります。

・Microsoft Defender ウイルス対策(MDAV) : EPP 機能として、脅威の侵入を防ぐ役割を持ちます。
・Microsoft Defender for Business (MDB) : EDR 機能として、脅威の侵入後の調査と対処の役割を持ちます。

Microsoft の EDR 製品は、Windows OS 組み込み型

Microsoft の EDR 製品は、Windows OS 組み込み型

Microsoft Defender ウイルス対策(MDAV)は、Windows OS に標準で組み込まれた EPP 製品なのですが、実は、MDB や MDE P2 等 Microsoft の EDR 製品については、Windows OS の内部に、モジュールが組み込まれていまして、通常のサードパーティ製のソフトウェアの様に追加でモジュールを追加するのではなく、組み込まれている機能を有効化(オンボード)することで、機能の利用が可能になります。また、Windows OS のカーネルモードの領域まで、対処が可能な製品なので、カーネルモード内で、怪しい動きをする様な脅威が存在した場合にも、対処が行われます。

特徴
・Windows OS のバージョン等の互換性の影響が少ない。
・カーネルモードの動きを偽装する様な攻撃にも対処可能。
対応OS
● Windows10 or Enterprise / Pro
● Android
● macOS
対応OS

1ユーザーライセンスあたりの利用可能デバイスは?

1ユーザーライセンスで、最大5台のデバイスを保護対象とすることが可能です。共有PCについては、Microsoft Defender for Business ライセンスを付与したユーザーが利用することを前提に、機能をオンボードすることがライセンスとして許可されています。

  • ● 社用PC
  • ● 共有PC
  • ● 私用タブレット(BYOD)
  • ● 私用PC(BYOD)
  • ● 社用スマホ
1ユーザーライセンスあたりの利用可能デバイスは?
サーバー OS の保護は?
● Windows10 or Enterprise / Pro
● Android
● iOS / iPadOS
● macOS
● Windows Server
● Linux Server
サーバー OS の保護は?
<外部サイト>
Microsoft Defender for Business サーバーを取得する | Microsoft Docs

必要ライセンス

Microsoft Defender for Business は、ユーザーライセンスで利用する方式となり、月額、年額を指定して、契約、ご利用頂く形となります。

  • Microsoft Defender for Business 1ユーザー月額 ¥330(定価)
  • Microsoft 365 Business Premium 1ユーザー月額 ¥2,380(定価)
  • ※ それぞれ最大契約数300 、税抜価格(2022年10月時点)
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セミナー
山口 泰志

山口 泰志(やまぐち たいし)

  • 出身:福岡生まれ、佐賀育ち
  • Motto:しっかり考えて、やるべきことは、直ぐにやる!

Microsoft Top Partner Engineer Award 2023年受賞
弊社グループ全体における Microsoft 365 の技術主導者。
中堅・中小企業様向けには、日々、
Microsoft 365を中心とした技術情報を ソフクリ365倶楽部 で発信。

情報屋ヤマグチをもっと知る!
経歴
~2016年
中⼩SIer、フリーランスエンジニア、⼤規模SIer等での経験を経て、2016年にソフトクリエイトに⼊社しました。
ソフトクリエイト⼊社後
AD、Office 365構築エンジニア、プリセールス等を経験した上で、2018年より、⾃分の発案でMicrosoft 365サービスの企画、⽴上げを⾏った後に、ソフトクリエイトホールディングス情報システム部にて、グループ全体へのMicrosoft 365 E5導⼊を主導しました。
現在
Microsoft 365の技術を中⼼に最新のテクノロジーや使い⽅を内外に発信したり、勉強会・トレーニング講師、新サービス⽴案、⽴上げとかの仕事をしています。
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趣味
散歩、登⼭、ロードバイク、旅⾏とかで、
外に出かけて、⾝体を動かすものが多いです
最近行って良かった所

この数年は、海外にも行くようになり、各国の文化や風土の違いを感じる経験ができるようになりました。

Seattle
Microsoft本社、ウォーターフロント、ワシントン大学、カロリー増々な食事
台湾
故宮博物院、台北101、九分のジブリ風な街並み、猫村として有名な猴硐(ホウトン)、気球や十分瀑布で有名な十分、各地域の夜市を中心としたグルメ
心掛けていること
現在の世の中では、エンジニアが何かを作れたり、運⽤できたりでは⾜りず、⾊々な視点で、考え、語り、発信できる様になる必要があると考えています。この様な活動のモデルとして、働き⽅と、テクノロジーの両⾯で、お客様、組織をリードできる様な⼈になれるように⽇々チャレンジすることを⼼掛けています。
最後に一言
テレワーク、社内のインフラ運⽤、セキュリティの維持対応、DX、AI等々、組織の情報システム部に求められる役割は、⽇々増⼤しています。この様な、時代の進歩の早い世の中で、皆様と⼀緒に⾼めあったり、課題を解決できるような関係を作っていきたいと考えていますので、どうぞよろしく!