SCCloud 365 導入事例

水島機工株式会社 様

地方創生・製造業 DX を牽引する水島機工が
Microsoft 365 + SCCloud 365 を選択した理由とは

水島機工株式会社 様

岡山県倉敷市で自動車や産業用ロボット用の部品製造を手掛ける水島機工株式会社。経済産業省「地域未来牽引企業」にも選定された同社は、Microsoft 365 と SCCloud 365 をフル活用し、業務生産性および社内の情報共有と意思決定スピードを向上。地方創生・製造業 DX のリーディングカンパニーとして、着実な歩みを進めている。

社 名
水島機工株式会社
所在地
岡山県倉敷市水島西通 1 丁目 1936-12
創 立
1953 年
従業員数
273人(2023年3月期)
事業内容
自動車部品等の製造および販売
ホームページ
https://company.mizushima-kiko.co.jp/

岡山県倉敷市に本社を構える水島機工は、自動車用エンジンをはじめ駆動系や足回り部品、産業用ロボット用部品などの生産ラインに自動化ロボットを導入、その技術生産力が高く評価される一方、2020 年に経済産業省「地域未来牽引企業」に選定され、「岡山県自動車関連企業ネットワーク会議」の幹事企業も務めるなど、地方創生と製造業 DX の牽引役的存在としても知られている。

  • 滝澤 昌朗様

    水島機工株式会社 取締役社長 滝澤 昌朗

  • 梶房 厚彦様

    水島機工株式会社 総務部 情報管理グループ マネージャー 梶房 厚彦

  • 滝澤 昌朗様

    水島機工株式会社 総務部 情報管理グループ アシスタントマネージャー 安田 英由

背景・課題

紆余曲折を経て、 「常に最新機能が使える」
Microsoft 365 導入を決断

早くから IT 活用による業務効率化に取り組んできた同社では、現在の Microsoft 365 の利用に至るまで、さまざまな試行錯誤を繰り返してきた。

2006 年頃には、グループウェアもなく、社内に OS や Officeツールのバージョンが混在し、管理が煩雑な上、セキュリティの観点でも改善の必要性を覚えた同社はその後、グループウェアの導入にも踏み切る。社員同士のスケジュールが把握できず、会議室も早く抑えたもの勝ちといった状況を打破したかったのが、その 理由だった。同時にボリュームライセンスにより社内環境の統一を図った。しかし今度は、ライセンスコストの高さが問題となる。そのため一時は「脱 Microsoft」を掲げ、Linux OS や Open Office の利用も試行したという。

こうした紆余曲折を経た同社がたどり着いたのが、「オフィス環境を Microsoft 365 に統一し、徹底的に使い倒す」という結論だった。

2016 年初頭に Office 365(現 Microsoft 365)をトライアルで一部導入し、2017 年に全社導入を決定した。

取締役社長の滝澤昌朗氏は、その理由を「メーラーやスケジューラとしての利用はもちろん、MDM (モバイルデバイス管理)がやりたかった。」と語る。「私は IT 活用で企業は飛躍的に変わると考えていまして、とにかく IT は最先端のものをどこよりも早く導入して、他社よりも先に使いこなしたい。ただそれに伴って管理負荷が高まるのは避けたい。OS、デバイス資産管理、クラウドサービスをそれぞれ別の管理・・・ではなく、1 つのダッシュボードで管理できるものをずっと探していました。 Microsoft が掲げる EMS(Enterprise Mobility + Security)が、そのイメージに近いと期待しました。」

その上で、滝澤氏は Microsoft 365 採用の決め手を、次のように話す。「業務で扱うファイルの大半が Excel や Word、Power Point などの Office ファイル。Microsoft であれば互換性の心配がありません。そしてそれがクラウドのサブスクリプションで提供され、常に最新版で最新機能が使えるという点が、最大の魅力です。最新情報は Web や書籍などで入手しやすく、結果的に学習コストが安く済みます。費用を抑えようと古いバージョンが混在した環境では、何かやりたい時、それができない言い訳になる。常に新しい機能、便利な機能を使える環境にしたい。それが企業の生産性にも大きく関わると考えます。」
そしてもう一つの決め手が、クラウド領域で利用できるファイル共有の SharePoint だった。総務部 情報管理グループ アシスタントマネージャーの安田英由氏は、そのメリットを次のように話す。「SharePoint はクラウドでどこからでもデータにアクセスしてセキュアに作業でき、VPN 接続の問題も解消されます。当社はもともと NAS のファイルサーバーを使っており、ハードウェアトラブルへの対応が課題と捉えていました。SharePoint であれば、機器のメンテナンスやアプライアンス特有の通信コストなども気にする必要がなくなります。」

選定・導入

セキュリティ強化とバックアップの
必要性から SCCloud 365 を選択

こうして Microsoft 365 への全面的な移行を決断した同社はなぜ、 SCCloud 365 の採用に踏み切ったのか。その経緯について、総務部 情報管理グループ マネージャーの梶房 厚彦氏は、「SCCloud 365 を導入するきっかけとなったのは、 Microsoft Intune を使う目的で、 Microsoft 365 を Business Premium プランにアップグレードしたことです。」と語る。

「全社で Microsoft 365 の利用が進むにつれて、SharePoint にも重要なデータがアップされてきました。それも社内だけでなくどこからでもアクセスしますから、セキュリティを強化しなければなりません。いよいよそこで、以前から検討していたMicrosoft Intune を使おうと。OS の領域まで含めて、アクセス制限や登録されている人しか使えないといった環境を設計・構築・評価しようとすると、Intune を使うしかありません。しかし、その導入に際して地場のベンダーでは対応できる会社がなく、ソフトクリエイトに問い合わせして、お付き合いが始まりました。その中で、 SCCloud 365 を紹介されたのです。」(梶房氏)

ソフトクリエイトが提供する SCCloud 365 は、Office や Teams、SharePoint Online などのコラボレーション機能に加え、Microsoft Intune や Microsoft Entra ID などのセキュリティ機能が利用できる「Microsoft 365 Business Premium」と、データバックアップの「SCCloud SaaS Backup」、そして運用をプロに相談できる「Microsoft 365 相談所」の 3 つがセットで、さらにそれらが Business Premium と同料金で利用できるクラウドサービスだ。

選定・導入

滝澤氏は「当時、 SCCloud 365 はまだお披露目段階でしたが、即決で、すぐに契約しました。」と笑う。その言葉通り、同社は Microsoft 365 を Business Premium プランにアップグレードすると共に、すぐさま SCCloud 365 の活用をスタートした。

梶房氏は SCCloud 365 の導入を決めた理由を、次のように話す。「導入しない理由がありませんでした。 Microsoft 365 の Business Premium と同料金で、クラウドバックアップという付加価値が付いてくる。当社では以前から AvePoint 社に直接、バックアップソリューションのお話を聞いていまして、それがサービスに含まれる点も、採用の決め手になりました。自動車業界でもランサムウェア対策は非常に重要な課題。防ぐというより被害の拡大を食い止めることを考えなければなりません。SharePoint 自体がセキュアではあるものの、万一のことを考えるとバックアップが最善の策だと考えました。」

活用効果

Microsoft 365 + SCCloud 365
利用で得られた安心感と情報スピード向上

滝澤氏は、Microsoft 365 と SCCloud 365 を組み合わせて利用する効果を、次のように語る。「当社は自動車メーカーなどグローバル企業との取引も多く、各社からサプライチェーンとしての高いセキュリティ要件が求められます。導入後はセキュリティチェックシートのスコアも非常に高く、胸を張って回答できます。OS のレイヤまで管理下にあり、やろうと思えば設定でどこまでもセキュリティレベルが上げられて、しかもそれが一つの管理画面からできるのは、Microsoft 365 だけでしょう。そして Microsoft 365 は世界中の多くの企業が使っていますから、打ち合わせ中の画面などからも、使いこなし方が日常的に学べます。そういう学習コストという視点でも、メリットを実感しています。そして、セキュアに使いこなしていくといつかは必要になるのがバックアップ。それができるのは SCCloud 365 しかない。両方セットで使うことで、やりたいことがやりたいときにいつでもできる環境で、常に最新の機能が使えるようになり、心配することがなくなりました。」

梶房氏はその活用効果として、情報共有や意思決定のスピード UP を挙げる。「例えば大容量の動画データを取引先とやり取りしようとしたら、普通は別のサービスを使う必要があります。でも当社では、 Share Point でリンク URL を生成して、簡単に共有できる。社員は意識せず、セキュアに利便性を高められています。加えて当社はワークフローもデジタル化したことで、情報共有だけでなく意思決定のスピードもすごく上がりました。出先だから確認してもらえないとか、出張で返事がなかなか返ってこないとかがなくなりました。申請すれば大体、その日中に承認が得られる。VPN を使う必要もなくなり、基幹システムも含めてどこからでも必要な情報が見られて、互いの場所を気にせずやりとりできることで、検討が必要な案件でも 1 週間かかるといったことはなくなりました。」

安田氏は、 SCCloud 365 が提供する相談窓口である Microsoft 365 相談所について、次のように評価する。「バックアップの件などの問い合わせで活用しています。当社はもともと Microsoft に直で問い合わせしていたのですが、あるときから通信会社経由に変わり、対応が若干遅くて不便に感じていました。SCCloud 365 の相談所はレスポンスが非常に速く、ちゃんと伝わっている安心感があります。その後の対応もすごく丁寧で、助かっています。」

水島機工が先進 IT 導入に積極的な理由と費用対効果の考え方

梶房氏は「情報システムから新たな提案をしても、なかなか上層部の理解が得られず進まないというのが一般的によく聞く話ですが、当社は真逆です。むしろ社長が常に自ら新しい情報を入手して、使ってるか、なぜ使わないのかと迫られます。実際、Microsoft 365 を導入して、例えばノーコードアプリを使いたければ Microsoft Power Apps とか Microsoft Power Platform が使える。わざわざ他のツールを入れる必要がないので、その分コストメリットが出ていると思う。大体やろうと思うことは解決できて、後はタイミングだけ。もう不安はありません。」

滝澤氏は「多くの会社で担当者はみんな、なんらか仕組みを変えたいと感じていると思う。でも、経営層が費用対効果は?と言うから、やっぱりやめとくか、になる。当社は逆で、とにかく最新のものを先に使うと決めて、コストに見合うだけ使いこなそう、という考え方。工数がどれだけ削減できるかといったシミュレーションを積み上げてる時間がもったいない。新しいツールは早く使うことで苦労もあるかもしれませんが、その分話題にもなるし、優秀な人材の採用にもつながるなど先行メリットも大きい。だから他所よりも早く使おう、利用コストが上がるなら、安いと思えるまで使い倒そう、と常に言っています。」

活用効果
今後・期待

今後も積極的にクラウドシフトを推進、
ソフトクリエイトの“地方コミュニティ強化"に期待

今後について、滝澤氏は企業が DX と共にクラウドシフトを推進する必要性を次のように語る。「クラウド移行によって二酸化炭素排出量やエネルギー消費量を減らすことも、企業に求められる責任の一つ。カーボンニュートラルの観点からも、いま社内にあるサーバーはなくしていきたいと考えています。そうすることでハードディスクやバックアップ、通信関係のセキュリティ、サーバーメンテナンスの計画などからも解放されます。SaaS のサブスクリプションはコストが高い、という声もよく聞きますが、そういった保守コストがなくなりますし、コストの計画も立てやすい。総合的に考えて、それが時代の流れだと思います。」

最後にお三方に、ソフトクリエイトへの期待を語っていただいた。

「常に非常にレスポンス早く対応いただいており、大変助かっています。ソフトクリエイトには引き続きの支援に、期待しています。」(安田氏)
「地方の企業は東京に比べてセミナーや展示会などの参加機会も少ないので、ソフクリ 365 倶楽部*での情報提供はありがたく、いつも最新の情報を入手しています。使いこなし方や機能もですが、うまくいかないのだがどうすればできるのか、といった疑問も共有できます。ソフトクリエイトには、今後もさまざまな情報や、ソリューションの提供に期待しています。」(梶房氏)

「ソフトクリエイトとの出会いには縁を感じます。我々のような地方企業にも常に親身に対応いただき、感謝しています。今後、ソフトクリエイトには地域ごとのユーザ企業が連携し合えるコミュニティ強化に期待しています。そうすればもっとファンが増えると思う。当社はこれからもいろんなことにチャレンジしますので、それを一緒に情報発信する機会を設けていただけたら、と期待しています。」(滝澤氏)

*ソフクリ 365 倶楽部:Microsoft 365 / Microsoft Azure の活用・定着を目的とした 情シス担当が集まるメディア&コミュニティ

今後・期待

※記載内容は 2023 年 10 月現在のものです。
※記載された仕様は予告なく変更する場合があります。
※記載されている会社名、製品名などは一般に各社の登録商標または商標です。

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