社名 | 株式会社 日本マンパワー |
---|---|
設立 | 1967年9月 |
住所 | 〒101-0042 東京都千代田区神田東松下町47-1 |
資本金 | 1億円 |
事業内容 | 企業向け教育・研修、キャリアコンサルタント養成、通信教育、キャリアカウンセリング・キャリアコンサルティング、人材紹介、その他のキャリア形成支援 |
ホームページ | https://www.nipponmanpower.co.jp |
キャリア開発のパイオニアとして知られる日本マンパワーは、これまで社内のコミュニケーション基盤としてオンプレミス版サイボウズガルーンを使用してきた。しかし、ハードウェアの陳腐化や OS のサポート終了が迫り、システムリプレイスに向けた検討を始めた。その際に重視したのは、運用負荷を減らすこと。将来的に高度なスキルを有す IT 人材の確保が難しくなることも踏まえ、求められるスキルを軽減する必要もあった。同社が選択したのは、ソフトクリエイトの「サイボウズガルーン Tri-Sphere on SCCloud(以下、SCCloud)」だった。
1967年の創業以来、日本マンパワーは「人とキャリア」をキーワードに、人材開発の総合機関として40年以上にわたり企業価値の創造と個人のキャリアプランの実現を支援してきた。 同社は、人生100年時代に向けた人材育成には、「キャリア自律」や「学び直し」が重要で、「イキイキ働く人がふえれば社会はかわる」としている。 同社が手がける事業分野は、企業向け教育・研修、キャリアコンサルタント養成、通信教育、人材評価、キャリアカウンセリング(キャリアコンサルティング)、人事コンサルティング、その他のキャリア形成支援と幅広い。 事業拠点も全国に拡がっており、東京の本社を中心に、札幌、仙台、名古屋、富山、大阪、広島、福岡に支社を置き、全国をカバーするサービスネットワークを構築している。
同社の情報システムを利用しているユーザ数は約180名。管理部 経営・情報企画課の森岡 拓人 氏によれば、「スケールメリットを得づらく自動化等にリソースを投じるには中途半端な数」だそうだ。
同社における情報システムの担当者は4名。うち2名は販売管理基幹など基幹系システムを担当。パソコンサポート全般からグループウェア、CRM/SFA、ファイルサーバ、メール、ネットワーク機器などの運用・管理は同氏を中心に2名で担っている。また、札幌から福岡まで、全国に拡がるサービス拠点の IT 設備メンテナンスまでも行い、トラブルが発生した場合、現地まで行くことも同氏の役目という。
だが、急速に進化を遂げつつある IT 関連技術への対応や、厳しさを増すセキュリティ対策など、同課の担うべき役割はますます増えている。IT 人材の不足により、情報システム全般における運用・管理負荷の軽減が喫緊の課題となっていた。
日本マンパワー様のオフィス
同社が、既存のオンプレミス版サイボウズガルーンのリプレイスを検討し始めたのは2017年のこと。森岡氏によれば、サイボウズガルーンを仮想環境で利用してきたハードウェアの陳腐化が進んだこと、及び、サーバ OS (Windows Server 2008)のサポート終了が2020年1月に迫ったことが直接の要因になったという。サイボウズガルーンをリプレイスするに当たり、森岡氏らが最も重視したのは運用・管理負荷を軽減することだった。
課題解決にあたり、同課がリプレイスプランの提案を求めたのはソフトクリエイト。オンプレミス版サイボウズガルーンの運用を支えたソフトクリエイトの手厚い技術面のサポートや、サイボウズ社とソフトクリエイトとの緊密な協業関係が信頼に繋がったそうだ。「ソフトクリエイトには、Windows 関連のセミナー受講時に、多くの事例を通じて具体的で身の丈にあった提案をして頂けることにも好感を持っています。」と森岡氏。
サイボウズガルーンの更新方法としては、ハードウェアの買い換えも検討した。しかし、ハードウェアや OS 等のセキュリティ対応、アップデートなどに費やす時間は年々増加しており、他の業務への影響も懸念されていた。そこで、「自社にとって必要なコト、モノは何かを検証してみたところ、ハードウェア、OS を保有することに価値を見い出せなくなった」(森岡氏)ため候補から外した。その結果、クラウドサービスに絞られることになった。
同社の要件を満たすクラウドサービスは2つあった。1つはソフトクリエイトの「サイボウズガルーン on SCCloud(*)」で、もう1つはサイボウズ社のクラウド版サイボウズガルーンだった。機能やコスト、運用面などを比較し、検討した結果、同社が導入を決めたのは「SCCloud」。SCCloud は、企業規模や予算に応じて選べるラインナップがあり、「私たちの要望に応じてフレキシブルに対応していただける点も良かった」(森岡氏)ようだ。
オンプレミス版サイボウズガルーンで利用していた既存ライセンスを、クラウドサービスに移行してもそのまま利用でき、サイボウズガルーンのバージョンアップを自社都合でコントロールできることが選定の決め手となった。「バージョンアップによってインターフェースが急に変わると、ユーザが戸惑うなど不都合が発生することがあるので、自社都合でコントロールできることが求められました。ソフトクリエイトの提案は競合に比べ、月額の運用コストが低く抑えられている点もよかったですね」と森岡氏。
同社がソフトクリエイトへ「SCCloud」の発注を行ったのが8月29日で、本番運用の開始は9月21日。特に大きな支障も無く、データ移行を含め、予定通り1カ月弱で移行が完了している。「発注後に夏休みをとり、帰ってきたらテスト環境が整っていました(笑)。クラウドへの移行よりも大変だったのは、その前に実施した ver.3 から ver.4 へのサイボウズガルーンのバージョンアップでしたね」(森岡氏)。サイボウズガルーン 3を利用していた同社では、2018年12月5日のサポート終了に間に合わせるため、クラウド移行前に4へバージョンアップを実施したそうだ。その時の印象を、「運用環境の変化に伴い、一部の社内ユーザの利用環境・運用実態の確認と変更については細心の注意を払い取り組みました。しかし、ユーザからはこれといったリアクションはなく、ちょっと拍子抜けするぐらいスムーズに移行作業を終えることができました。ほとんどのユーザは、移行が行われたことすら気づかなかったのではないでしょうか」と森岡氏は語っている。
同社では、2020年1月の Windows Server 2008、及び Windows 7 のサポート終了に伴い、関連する各種システムの再構築を計画。クライアント PC のWindows 10 へのバージョンアップも予定している。今回の成功を受け、可能なものはクラウド環境を積極的に活用し、持続可能な環境の構築を目指しているそうだ。目論見通りグループウェアの運用・管理負荷の低減に成功した日本マンパワー。今後実施予定の各種業務用システムの再構築にも、積極的にクラウドを活用。IT 部門の人材確保が困難な今、時代がクラウド利用のタイミングを告げている。
使いやすいシェアNo.1のサイボウズのグループウェア「サイボウズガルーン」をクラウドでご提供するサービスです。スケジュール、ファイル管理や掲示板など充実した機能を持つ「サイボウズ ガルーン」がインターネットさえあればすぐにご利用いただけます。ユーザ数に応じた料金で利用できる「サイボウズ ガルーン SaaS」 と既存のライセンスを持ち込み可能な「サイボウズ ガルーン Tri-Sphere」の2つのラインアップを用意しています。
* 取材日:2018年11月
* 記載の呼称、組織名等は取材時のものです。
特長や実績をまとめたPDFです。
大小問わず不明な点は何でもお尋ねください。
24時間365日受付、
約2営業日以内に返信します。