ソフトクリエイトが情シス実態調査アンケートを開始したのは2018年。2023年度の調査も先日終了しました。※ご協力いただいた方はありがとうございます!
調査結果は毎年レポートとしてご提供しており、今年も詳細なレポートは鋭意製作中です。今日はいち早く「2024年最新!キーワードから見る『情シス関心事項 今昔』」をお届け!
アンケート回答、レポートに出てきたキーワードを可視化してみました。
情シスとしてのこの6年間の仕事を振り返りつつ、直面している新たなテーマを一緒に考えるきっかけになれば幸いです。
2024年最新!キーワードから見る『情シス関心事項 今昔』
■まずは2018年のキーワード!
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- ねこぱん田:
- 「クラウド」「移行」「Windows 10」が目立つね~
Windows 10 は2020年1月がサポート終了とのことで、2018年当時は Windows 10 への移行に奮闘されていた時期ではないでしょうか。また、当時はまだオンプレミス環境からクラウド環境への移行中の企業様が多かったですね。
■こちらは2024年のキーワード!
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- ねこぱん田:
- 「人材」「DX」「生成 AI」「Windows」が注目されているのがわかるね! 2018年には出てこなかった新しいキーワードも多いね~
「人材」
慢性的な人手不足などの背景から、「人」に対しての課題は2018年にももちろんあったことと思いますが、最新調査では「育成」と併せて、人材の育成・人材不足・IT / DX 人材の確保など、「人」への課題感が高まっていることがわかります。
情シスが課題と感じていることは 「内製システムを次世代に引き継ぐための人材育成」「知識・経験をどう継承していくか」「育成の仕組み作り」など、IT リテラシーやスキルの向上、人材不足や高齢化の対策、ユーザー部門との連携などが主な内容でした。
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- ねこぱん田:
- 「2025年の崖」がいよいよ間近に迫っているね…。採用やアウトソーシングなどの手段もあるけど、教育制度の見直し、企業の人材育成体制の強化、ダイバーシティの推進などにも目を向けていきたいですね。
「DX」
日本でデジタルトランスフォーメーション(DX)の概念が広く知れ渡ったのは、2010年代後半頃からと言われています。ただし、本格的に取り組みが始まったのはさらにその後。現在も進行度は企業や業界によってまだまだ差があるようです。
実際に情シスのみなさんが課題として多く挙げていた「DX 推進」のキーワードですが、「旗振り的存在を目指す」企業もあれば、「DX 以前にデジタル化が必要」「会社の成長につながる DX 促進とは何なのかよく分からない」などの声からも浮き彫りになっています。
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- ねこぱん田:
- DX 推進には、全社を巻きこむための教育・啓蒙、他部門との連携なども欠かせないけど、まずは現状の IT インフラやシステム、業務フローの把握から!
その上で効率化や価値向上の可能性を探っていきましょう!
「生成 AI」
AI(人工知能)の活用が日本の企業の関心事項になり始めたのは、おおよそ2010年代中盤からと言われていますが、2022年に OpenAI 社から ChatGPT が発表されたことをきっかけに、AI の活用はさらに加速しています。
情シスのみなさんの課題としても「生成AI による業務効率化」など活用の側面が挙げられる一方、「生成 AI の悪用への対策」や「正しい回答がなされているかの判断をどうするか」など、守りの側面での意見も見受けられました。
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- ねこぱん田:
- 「活用のイメージが湧いていない」という意見も多数見られ、常に新しい知識を得ることの重要性を再認識しました。情シスレスキュー隊でも 生成 AI の技術や活用方法についてどんどん発信していきます!
「Windows」
2018年のキーワードでも「Windows 10」が目立っていましたが、当時は「Windows 10 への移行」に投資しているという内容でした。
2024年の関心事項は「Windows 10 のサポート終了」「Windows 11 への移行対応」のキーワードが多く見られました。迫る2025年の Windows 10 サポート終了に向けて、のコメントが多く見られました。
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- ねこぱん田:
- Windows の移行は、情シスにとって非常に大きなインパクトがあることだよね。業務に欠かせない PC、それをいかに効率よく利活用するかは、もはや事業の命運を担うといっても過言ではないのでは??
Microsoft 情報局では今後も Microsoft 365 をはじめ、Microsoft 製品の導入検討中、運用中、活用推進したい企業の情シスに向け、役立つ情報を発信します!
■まとめ
キーワードで比較してみると、情シスを取り巻く環境変化の要因には、新型コロナウイルス等の世情の変化に加え、Microsoft 社の提供する OS、Windows にも大きく左右されているようですね。生成 AI も組み込まれ、デバイス環境も引き続き変化していくことでしょう。
これからもお役立ち情報をお届けしますので、乞うご期待ください!