情シスが抱えるITインフラやネットワーク、セキュリティの悩みを解決するメディアサイト情シスが抱える悩みを解決するメディアサイト

テレワークは一段落?情シスの注力業務の変遷を見る…2022アンケートから読み解く情シスの働き方

ITインフラ
情報システム部門

リモートワーク化、クラウド化がさらに進んだ2021年。多くの企業でテレワークの在り方などが落ち着きを見せつつある中、情シスの働き方や注力すべき業務はどのように変化しているのでしょうか。2021年12月〜2022年1月にかけてソフトクリエイトが実施したアンケート結果※をもとに解説します。
※情報システムの現状とIT システム活用実態アンケート 2022

この記事の内容
「テレワーク対策」は一段落、次なる情シスの課題とは?
セキュリティ対策…情シスの社内クラウド把握は8割、ゼロトラスト意識は微増
情シス体制の変化…5人以上が増加
まとめ

「テレワーク対策」は一段落、次なる情シスの課題とは?

まず、「情シスが注力すべきと考えている(注力している最中)活動」から、情シスの動向を見ていきましょう。

特に注目したいのが「テレワーク対策」の動向です。2020年度には46.6%で第1位だったのが、2021年度では32.9%まで下がっています。これは、多くの企業が急激なテレワーク対策に追われていましたが、整備が進んだ結果、2019年度の数値に近づいていると考えられます。

その結果、2021年度は再び「コア業務への転換、専念」が41.2%で首位となり、以降は35%前後に「端末管理の強化」、「IT人材不足対策」、「クラウド接続時のセキュリティ対策」、「エンドポイントセキュリティ強化」などが集中しました。「IDaaSとの連携によるセキュリティ強化」は継続して増加傾向にあり、徐々に関心が高まっている様子がうかがえます。

また、昨今話題になっている「ノーコード・ローコード開発への取り組み」や「AIやビッグデータ時代における大容量データの管理」など、DXや新たな時代のテーマについても約2割と低くない結果となりました。これらの結果から、テレワーク対策に集中していた2020年度から再び全体的に分散化された働き方へとシフトする中、特にセキュリティ関連への意識が高まりつつあるようです。

セキュリティ対策…情シスの社内クラウド把握は8割、ゼロトラスト意識は微増

サイバー上の脅威が増している中、セキュリティ対策は経営的な観点からも重要課題の1つとなっています。ここでは、セキュリティに関連する項目をもう少し詳しく見てみましょう。

SaaSによるビジネスアプリケーションの普及とともに、業務部門が独自にクラウド化を進めてしまい、情シスが把握できずシャドーIT化してしまうことが問題視されています。「社内のクラウド利用の把握状況」を調査したところ、2021年度は「情報システム部門にて一元管理」が44.2%、「情報システム部門の承認・把握のもと、各部門で導入・管理している」が34.8%となり、情シスが把握できているシステムが約8割に。2020年度の約6割から大きく上昇する結果となりました。世間で様々なセキュリティインシデントが発生していることからも、少しずつ意識が変化していることがうかがえます。

近年、セキュリティ対策を考える上で重要視されているゼロトラスト。「ゼロトラストの考え方」を取り入れている企業を見ると、「すでに取り組んでいる」が7.4%、「取り組みを検討している」が30.9%と、わずかながら増加傾向にあることがわかりました。「取り組みを検討していない」「よくわからない」も減少傾向にあり、まだ時間が必要ではありますが、少しずつ考え方も普及していくものと考えられます。

情シス体制の変化…5人以上が増加

最後に情シスの体制について見てみましょう。情シスの体制は今年度も「2〜4人」が41.2%で最多となりました。2位が「5人以上」で36.1%となりましたが、昨年比では大きな変化はないものの、2018年からの推移を見ると増加傾向を示しています。これは、兼任で複数名体制というケースも考えられますが、情シス業務の増加や複雑化のための人員増強なども考えられます。

一方、「情シス人材に不足を感じている」は74.7%で依然として多いもののやや減少傾向、「感じていない」は24.2%と増加傾向が見られます。人材不足への対策としては、「特に何もしていない」を除くと「外部サービス利用」、「社内育成」が多いことがわかりました。

まとめ

今回の調査では、テレワーク対策に一極集中していた情シスの業務が、再び他業務へと分散してきていることや、セキュリティ対策への意識が高まっていることがわかりました。

しかし、それはコロナ禍以前に戻るということではなく、情シスの体制が徐々に変化しているように、新たな時代に求められるIT環境に合わせた変化の結果と言えるのかもしれません。

また、今回は調査結果の一部を取り上げましたが、ほかの調査結果については、下記の「数字で見る“情シス”の実像 2022」をダウンロードして御覧ください。

この記事に関連するお役立ち資料を無料でダウンロード
ソフトクリエイトは、企業の情報システム担当者(情シス)に対して、働き方や業務内容などの実態を調査するべく「情報システムの現状とIT活用実態アンケート」を実施しました。本記事はその一部を抜粋したものですが、より詳細な内容は以下の資料よりご覧いただけます。
関連キーワード
ITインフラに関するおすすめ記事
ITインフラが把握できていない企業に起きた怖い話
美容室「Agu.」を展開する AB&Company、急成長を支える情シス部門とは
「技術で仲間と業界を幸せにする」ウエディングパーク
数字で見る“情シス”の実像2019 ~情報システム部門の運営状況について~
数字で見る“情シス”の実像2019 ~クライアント PC の管理状況について~