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備えあれば憂いなし!不安が残るテレワーク環境を改善する10のヒント

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「緊急対応で在宅勤務環境を整えたが、“次”までに解決したい課題がある」、「自社のテレワーク環境には不安な点がある」…将来に備えてテレワーク環境を改善したいなら、今回紹介する10の課題解決のヒントを参考にしてはいかがでしょうか。

この記事の内容
テレワーク実施後に浮かび上がった課題
ニューノーマル時代に向けたテレワーク 10 の課題解決へのヒント
まとめ

テレワーク実施後に浮かび上がった課題

2020年5月〜6月にかけて、9割以上の企業が何らかの形でテレワークを行ったことがわかっています※。しかし、テレワークの実施により自社が取り組むべきテレワークの改善点が明らかになってきたのではないでしょうか。テレワーク環境を整えることは、パンデミックへの備えというだけではなく、災害時の事業継続への備え、多様な働き方の実現を考える上でも有効です。

「情シス向け テレワークの実態アンケート」 (2020年5月〜6月実施)より

そこで今回は、 「情シス向け テレワークの実態アンケート」 結果を中心に、ニューノーマル時代に向けて情シスが解決しておきたい10の課題をピックアップしました。次項でそれぞれの解決策について見てみましょう。

①在宅勤務時のユーザ環境(PC、ネットワーク)に課題がある

②個人PCの業務利用による情報漏えいが心配

③社員の自宅から安全に企業システムにアクセスできるか心配

④テレワーク端末のログ取得・管理ができない

⑤申請・承認のために社内で捺印しなければならない業務が残っている

⑥企業間の契約などに紙の契約書が必要

⑦ヘルプデスク・問い合わせ対応が難しい

⑧社内システム運用管理のために、情シスが出社しなければならない

⑨PC キッティングのために、情シスが出社しなければならない

⑩自宅に持ち帰った社内デバイスを、再度自社に接続する際に不安がある

ニューノーマル時代に向けたテレワーク 10 の課題解決へのヒント

課題① 在宅勤務時のユーザ環境(PC、ネットワーク)に課題がある

解決策:PC 調達やネットワーク環境の整備が間に合わない場合、PC やモバイル Wi-Fi をレンタルする、PC キッティングのアウトソースを検討するなどの方法が考えられます。

課題② 個人 PC の業務利用による情報漏えいが心配

解決策:私物端末を利用する場合、OS やウイルスソフトが最新であることを社員に徹底する、ワークスペースの分離、多要素認証の導入、OS の自動アップデート対応など、社内ルールとシステム両面での対応が必要になります。

課題③ 社員の自宅から安全に企業システムにアクセスできるか心配

解決策:VPN を利用していない場合はその導入を、既に利用している場合は脆弱性を突かれないような運用を検討しましょう。具体的には、パスワードの使い回しを避ける、多要素認証の導入、不特定多数がいる場所での業務を避けるといったことが挙げられます。

課題④ テレワーク端末のログ取得・管理ができない

解決策:在宅勤務で用いる PC のログを取得する方法として、テレワーク対応のクラウド型 IT 資産管理ツールを利用するやり方があります。これにより、PC の操作ログ・起動時間を可視化して、社員の業務状況や労働時間を管理することができるようになるでしょう。

課題⑤ 申請・承認のために社内で捺印しなければならない業務が残っている

解決策:文書の電子化・ワークフローの導入については、電子化すべき文書の明確化・保存ルールの設定、承認業務の棚卸し・スリム化など、業務全体を洗い出す取り組みが必要となります。

課題⑥ 企業間の契約などに紙の契約書が必要

解決策:「電子署名法」に基づく2つの署名タイプ(電子サイン、電子署名)があることを理解した上で、自社の契約業務に合致したシステムを導入することを検討します。この際も、前項目と同じく業務内容の検証を行うとよいでしょう。

課題⑦ ヘルプデスク・問い合わせ対応が難しい

解決策:テレワーク・在宅勤務を想定したマニュアルや FAQ を整備し、社員に共有する方法があります。一から作成すると負担がかかるので、既存のものを改訂する方向で整備するとよいでしょう。予算などが許す場合は、ヘルプデスクのアウトソースを検討することも有効です。

課題⑧ 社内システム運用管理のために、情シスが出社しなければならない

解決策:自社システムをオンプレミスからクラウドに移行する、PC をレンタルに移行するなど、資産を「所有」から「利用」に移行することで、運用コストや負担の低減を実現することが可能です。システムそのもののあり方を検討してはいかがでしょうか。

課題⑨ PC キッティングのために、情シスが出社しなければならない

解決策:キッティングを自社で行う場合、出社は避けられませんが、アウトソースすることは可能です。その際、キッティングの納期や工数、調達から廃棄まで対応可能か、PC の発送先が選べるかなどを検討する必要があります。

課題⑩ 自宅に持ち帰った社内デバイスを、再度自社に接続する際に不安がある

解決策:テレワークに用いた端末を再度社内ネットワークに接続する際は、OS やウイルスソフトが最新版にアップデートされていることを確認することが必要です。これらはルール上の運用だけではなく、不正端末の遮断などのシステムを導入することで実現はより確実なものとなるでしょう。

まとめ

テレワークや在宅勤務を実施する中で、これらの課題を実際に感じた情シスもいるのではないでしょうか。課題の内容や解決策について、より詳細にまとめた資料を下記にて公開しております。現在のテレワークを「緊急対応」とせず、多様で安全な働き方を導入するためにもぜひ、ダウンロードしてご一読ください。

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