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クラウド導入で失敗しない秘訣とは?3つの落とし穴と回避策

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クラウド化を進めている企業が増えています。しかし、クラウド導入にはメリットが数多くある反面、実は知っておかないとはまりやすい“落とし穴”もあります。そこで今回は、クラウド導入で失敗しないためにも、3つの落とし穴とその回避策をご紹介していきます。

この記事の内容
ここに注意!クラウド導入3つの落とし穴
落とし穴を回避する5つの方法
まとめ

ここに注意!クラウド導入3つの落とし穴

落とし穴1…移行作業が大変で思わぬ時間とコストが生じる

既に大量のデータを保有している中小企業にとって、移行作業はとても重要です。しかし、この部分で「データ量」や「インフラ要件」を少なく見積もってしまい、失敗に繋がるケースがあります。
図のように想定のデータと実際に送られるデータに差異が出てしまうと、細い回線では容量が足りなくなり、データ移行に遅延が発生してしまいます。結果的に何日も無駄な時間をかけ、最終的に回線を増強することになって無駄なコストが発生することがあります。

落とし穴2…安くなるはずの運用コストが割高になってしまった

クラウドを導入すれば、以前よりも運用コストが低くなるケースが多くありますが、逆に割高になる場合があることも知っておいた方が良いでしょう。
なぜ運用コストが割高になってしまうのでしょうか。その要因は、企業が設定するシステム構築のスケールにあります。例えば、オンプレミスでシステムを構築する場合は、余裕を持ったスペックを用意して将来を見越したスケールを設定することがあります。これは、オンプレミスがインフラ調達に時間とコストがかかるという特性から来るものです。
しかし、クラウドは従量制のため、この設定を当てはめてしまうと無駄な料金が毎月ごとに発生してしまいます。必要な課金の量を見極めないと、無駄な出費が出てしまうことにもなりかねません。

落とし穴3…通信遅延が激しく、ピーク時にシステムが大渋滞する

クラウドでは、使用する帯域幅をうまく考えて設定しなければいけません。余計な容量は無駄な料金を発生させ、少なすぎる容量はピーク時に遅延が発生することがあるからです。
特に外部ユーザー向けのサービスでは予想がなかなか難しく、想定よりもアクセスが上回ることがあります。他にもデータセンターの立地や距離、海外拠点の場合には治安や政情によっても回線速度は左右されます。特に海外でBCPの展開計画がある場合は、よく考えて帯行幅の設定をしなければいけません。

落とし穴を回避する5つの方法

クラウドシステムの導入を目指すのであれば、ある程度の予測を立てて成功へと導きたいものです。そこでここでは、前項でご紹介した落とし穴を回避するために必要な準備を解説していきます。

回避策1…自社のシステムを精査する

導入・運用時のコスト超過やデータ移行の遅れは、自社システムの精査がきちんと行われていないことによって起こる問題です。そのため、しっかりと自社システムを理解してから導入に踏み切る必要があるでしょう。
まず「稼働しているシステム、不要なシステム、縮小可能なシステム」を把握し、稼働率や利用者数といった部分を多方面から考えてまとめていきます。

回避策2…必要となるクラウドを選択すること

自社システムを精査することよって「移行する順序、規模、コスト、構築期間」が見えてきますので、それに合わせてクラウドシステムを選択します。

自社に必要なクラウドシステムの選択では、「IaaS」や「PaaS」で既存システムをそのまま移行するか、「SaaS」でシステムを一新して運用コストを下げるといった考え方があります。複数のシステムを統合する場合は、「PaaS」「IaaS」も必要になります。そのため、それぞれのサービスについての知識をあらかじめ得ておくことが大切です。

回避策3…コスト・導入期間をしっかりと見積もりPOCを行う

無駄な「導入・運用コストの超過」や「予定外の遅延」は、見積もりの甘さで起こります。しっかりとコストと導入期間を見積もることで、想定外の問題が起こることを避けられます。例えば、従量課金制への移行に慣らしたり、サーバーラックのレンタル費用や通信費といった細かい部分まで見積もりを出したりします。

回避策4…システムを一度に移行しない

また、システムは、一度に移行せずに少規模からスタートすると失敗が起きるリスクを軽減できます。POC を行いながら徐々に規模を広げることで、クラウドのメリットである小規模スタートを活かしつつ、新しいシステムに柔軟に対応していくことが可能となります。

回避策5…パートナー選びも重要

クラウドシステムの運用では、トラブル時の対応や機能拡張など、パートナーに任せる部分が多くあります。そのため、信頼できるパートナー選びがとても重要です。
信頼できるパートナーについては、なるべく以下のようなポイントを考えて選択すると良いでしょう。

・多くのノウハウを持っていて一社で業務を完結できる
・障害やリスクに多角的視点から気を付けてもらうことができる
・自社にあった従量制のコースを提案してくれる

まとめ

クラウド導入・運用も落とし穴に気を付けて計画的に行えば、成功へと導くことが可能です。また、システムの精査をしっかり行うことで、自社システムがどのようになっているのかという気づきにもつながります。
クラウド導入を検討・準備をされている企業は、これらの点を踏まえて進めていきましょう。資料ではクラウドの落とし穴に関する回避策を他にもいくつかご紹介しています。、ぜひ、下記資料『パブリッククラウド入門<STEP3 実践!クラウド移行の進め方とポイント>』をダウンロードしご一読ください。

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「パブリッククラウドの恩恵を受けるために…」 クラウドを効果的に活用することで、従来のオンプレミス環境よりもコストや運用負荷が大きく軽減できるはず…しかし、メリットが多いクラウドでも、導入に失敗してしまうことも? 失敗事例をさらに詳しく紹介するとともに、クラウド移行の進め方、クラウドパートナーの選び方についても取り上げています!
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