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いろいろなクラウドサービス…Azure ってどう使われているの?

情報システム部門
クラウド

クラウドの導入を考えている企業が悩むのが、自社にはどのようなサービスが適しているか。クラウドサービスは多様で、どれを選ぶべきかは、導入目的や予算によって異なります。導入・運用の失敗を防ぐには、自社のシステムや状況をよく理解し、自社に適したサービスを選択する必要があります。ここでは、クラウドサービスの種類や実際に提供されているサービスにはどんなものがあるのかをご紹介します。

この記事の内容
入門はパブリッククラウドからがおすすめ!
事例で読むパブリッククラウド導入
まとめ

入門はパブリッククラウドからがおすすめ!

クラウドシステムには、「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」があります。大きな区分としては、パブリッククラウドは不特定多数のユーザーに提供されるサービスであり、プライベートクラウドは特定の企業のみにだけ提供されるサービスという違いがあります。また、パブリック・プライベート双方を組み合わせる、ハイブリッドクラウドもあります。

この中でも、クラウド導入の敷居が低く、手軽に始められるのがパブリッククラウドです。パブリッククラウドのサービスは使用する分だけの従量制を採用している場合が多く、専用のサーバなどの機器が不要でスタートしやすいというメリットがあります。
また従量制は投資に対する「見える化」を促進し、将来予測も立てやすくなります。セキュリティ面でも、クラウド提供事業者側がサポートしてくれる場合が多く、自社でセキュリティの専門的な知識は必要ありません。これらパブリッククラウドのうち、SaaS、PaaS を代表するサービスについてどのようなものがあるのか、簡単に紹介してみましょう。

● SaaSを代表する主なサービス

【Microsoft Office 365】
Microsoft 社が提供する「Excel」、「Word」、「PowerPoint」などの Office アプリケーションをパッケージではなく、従量課金制で利用できるアプリケーションです。

【サイボウズ】
サイボウズ Office、Garoon、kintone、メールワイズといった、サイボウズ製品を企業規模や業種、用途に合わせて使用できます。日本企業の商流に合わった機能が多い点が特長として挙げられます。

<ほかにもこんなSaaSがあります>
DropBox(オンラインストレージサービス)、G Suite(Googleが提供するビジネスアプリケーションスイート)、Salesforce(CRM/SFAと呼ばれる営業支援ツール)

● PaaSを代表する主なサービス

【Heroku】
Web アプリケーションの公開を簡単にしてくれるアドオン機能を豊富に取りそろえるサービスで、開発コストの削減に効果的です。

【Oracle Cloud Platform】
オンプレミスと同じ環境をクラウドで利用できる、OSS を包括的にカバーする PaaS ソリューションです。

SaaS や PaaS には、他にもサービスがあります。更に詳しいサービス情報を知りたい方は、下記で紹介する資料をダウンロードして、ぜひチェックしてみてください。

事例で読むパブリッククラウド導入

クラウド化したことにより、作業効率が向上し、業務内容の変革に成功した企業は数多くあります。今回は、その中から2社の事例を紹介します。

< A 社の課題>

世界中に展開している製造業 A 社。A 社は、各拠点で Windows Server 上で開発したアプリケーションを用いて業務を行っていました。しかし、業務の拡大によって下記のような問題点が浮上してきました。

・拠点数が多くなるに従ってシステムが圧迫してきた
・データ遅延による対策に多くのリソースを割かれている

そこでA社は、Microsoft Azure によりクラウド化することで業務改善を計ることにしたのです。

Microsoft Azure導入後

A 社では、導入前にアプリケーションを仮想サーバに実装し、テスト施行を繰り返しながらシステムの再構築を行った結果、システム移行から運用までわずか2カ月という短期間で実現しました。導入後は、データ転送スピードの高速化や拠点間のデータ連係を改善し、安定して稼働を続けています。

< B 社の課題>

全国に支店を展開しているサービス業B社。会員数が日々増加していることから、データべ―スの増強が必須でした。そして、以下のような課題を抱えていたのです。

・情シスが少なくリソースが不足
・オンプレミス環境では更に負荷がかかる可能性があった

このような問題点から、B社ではこれらの環境をクラウド化することで業務の改善を図りました。

クラウド化後

B 社は導入にあたり、データベースを強化しつつ POC (試作検証)を行い、スケールを最適な値に設定し、安定した稼働を実現しました。その結果、オンプレミスの導入よりも圧倒的に素早くシステムを構築し、コスト削減を両立できたのです。

まとめ

コストや期間の問題で導入を足踏みする企業にとって、パブリッククラウドはとても有益なサービスです。今回ご紹介した製品以外にも、さまざまな企業がパブリッククラウドサービスを提供しています。それぞれ特徴がありメリットも異なります。さらに詳しくパブリッククラウドの製品について知りたい方は、ぜひ、下記資料『パブリッククラウド入門<STEP2 事例で理解、クラウドサービスのメリット>』をダウンロードしご一読ください。

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