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数字で見る「情シスの働き方改革」と、“ひとりの情シス”の虚像と実像 ~クライアントPCの管理状況について~

情報システム部門
情シスアンケート
働き方

2018年9月~10月、ソフトクリエイトは100名から499名規模の企業でITシステムの運用などに携わる、情報システム部門(情シス)の担当者の実態を探るべくアンケート調査を実施しました。この規模の企業の多くは、「ひとりの情シス」と呼ばれる担当者が、多忙な業務に追われていることから、多くの企業で「情シスの働き方改革」の必要性に迫られていると考えられていますが、今回はその実情について調査しました。

この記事の内容
Windows 10 へ移行中/移行計画中が7割以上
100~299名企業の4社に1社、300~499名企業の5社に1社がPCをレンタル
市場牽引を期待されるLTE対応PC、利用は1割
まとめ

Windows 10 へ移行中/移行計画中が7割以上

2020年1月の Windows 7 サポート終了、2018 年 10月の Windows 7 プレインストール版 PCが生産終了などを背景に、多くの企業が Windows 10 への移行に取り組んでいます。

その移行状況を見ると(図8)、100~299名企業では「すべて移行済み」が 12.6%、「移行中/移行計画中」が73.7%。300~ 499 名企業では「すべて移行済み」が3.3%%、「移行中 / 移行計画中」が 77.0%。すでに約8割が移行済あるいは移行中 / 計画中ということが分かりました。
一方で「情報収集」の企業は100~299名企業では11.6%、300~499 名企業では 18.0%。決して少なくない企業がまだ移行はこれからという状況です。

N=259

図8 Windows 10 への移行状況

100~299名企業の4社に1社、300~499名企業の5社に1社がPCをレンタル

システムの「所有」から「利用」へというトレンドの中で、クライアントPCもそのあり方を変えようとしています。その1つとして注目されているレンタルPCの利用状況を聞きました。(図9)

100〜299名企業のうち24.2%がレンタルPCを「既に利用している」と回答。この規模の企業の4社に1社ということになります。300〜499名企業でも19.7%が既に利用と回答しています。「興味あり」と回答した企業は約2割、「興味なし」は約5割という結果になりました。リースPCは「所有」とみなされる一方、賃貸として経費で「利用」できるレンタルPCに注目が集まっていることが伺えます。

N=259

図9 レンタルPC サービスの利用状況

市場牽引を期待されるLTE 対応PC、利用は1割

Windows 10 移行への需要などで、法人向けPC市場は好況です。そして市場を牽引すると目されているLTE対応PC(SIMフリーPC)の利用状況について聞きました。(図10)

100〜299名企業では「既に利用している」が10.1%、300〜499名企業では9.8%。いずれも約1割にとどまっています。半数ほどは「興味なし」と回答していますが、まだそのメリットが伝わっていないせいとも考えられます。

N=259

図10 LTE 対応PC の利用状況

まとめ

Windows 10 には約8割が移行中または計画中。またクライアントPCにも「所有から利用へ」のトレンドが到来し、レンタルPC利用・利用計画中は4社に1社程度の状況。LTE対応PC は利用中が約1割であった。

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