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【イベントレポート】情シス Update Day 2025 in 東京 ~ CopilotやAIエージェント利活用でさらなる業務効率化へ~

情報システム部門
イベントレポート

2025年11月12日、東京ミッドタウン日比谷にて「情シス Update Day 2025 in 東京~AI × 利活用のイマを掴み取ろう!~」が開催されました。最新のAI動向やMicrosoft 365 Copilot(以下、Copilot)の活用に関するセッション、相談ブース、BREAKOUT SESSIONには向上心あふれる数多くの情シスの皆様にお集まりいただきました。そこで今回は、主なセッションや展示ブースの内容を中心に写真とともにレポートします。

この記事の内容
はじめに…Copilot 最新事情を学ぶ2つのセッションと、情シスの課題解決につながる相談ブース
【キーノート】生成AI Copilot による業務効率の向上とAIエージェントの世界
日本マイクロソフト株式会社 西脇 資哲氏
【スペシャルセッション】Copilotと一緒に仕事して約2年:導入の歩みから見えた成功と課題
株式会社ソフトクリエイト 花原 啓太
BREAKOUT SESSION「Quick Dive」…注目のテーマをクイックに紹介
まとめ

はじめに…Copilot 最新事情を学ぶ2つのセッションと、情シスの課題解決につながる相談ブース

情シスの皆様が「Updateできた!」と実感いただくことを目指す本イベント。2025年7月の名古屋に引き続き、11月には東京でも開催されました。今回は、Copilot 利活用のヒントとなる2つのセッション、すぐにその場で疑問や悩みを相談できるブース出展、セキュリティやITインフラをテーマとした短時間で旬の話題をお届けするBREAKOUT SESSIONが提供されました。Copilot だけではない幅広いジャンルで知識のUpdateをお届けし、会場には多くの人々が訪れ、盛況となっていました。

相談ブースでは、Copilot や Microsoft 365 に関する何でも相談窓口、昨今話題の「セキュリティ評価制度」に関するブースなどが立ち並び、多くの情シスの皆様が日頃の課題や疑問について相談に訪れていました。

  • 相談ブースの模様
  • 相談ブースの模様
  • 相談ブースの模様
  • 相談ブースの模様
  • 相談ブースの模様
相談ブースの模様
また、多くの情シスが関心を寄せていたのが Copilot の動向に触れた下記の2セッションです。本コラムでは、この2つのセッションについて詳しく紹介します。
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【キーノート】生成AI Copilot による業務効率の向上とAIエージェントの世界
日本マイクロソフト株式会社 西脇 資哲氏
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【スペシャルセッション】Copilot と一緒に仕事して約2年:導入の歩みから見えた成功と課題
株式会社ソフトクリエイト 花原 啓太

【キーノート】生成AI Copilot による業務効率の向上とAIエージェントの世界 日本マイクロソフト株式会社 西脇 資哲氏

キーノートに登壇したのは、日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 エバンジェリストの西脇 資哲氏。西脇氏は「生成AI Copilot による業務効率の向上とAIエージェントの世界」というテーマで、生成AIの最新動向とともに、Copilot の活用方法や現場にもたらす価値、注目のAIエージェントについて、実例やデモを交えながら紹介しました。
東京では3年連続でのご登壇となり、Copilot の登場から、実践的な使い方、そして今年はAIエージェントの具体的な活用と未来をテーマとし、毎年Updateした内容をご講演いただいております。

日本マイクロソフト株式会社 西脇 資哲氏

生成AIはいまや、「使わないこと」が最大のリスクに

世界中で生成AIの活用が広がる現代社会。利用者が増え続ける中、生成AIを開発・提供する側の企業競争もいっそう白熱しています。ビッグテックと呼ばれるAI提供側も何兆円という金額の投資を行っていて、その勝敗は企業存続にも関わりかねないと言われています。

一方、日本に目を向けると、AI利用についての政府の姿勢が「慎重な活用」から「活用前提」へ変わってきたと西脇氏は指摘。内閣府の『人工知能基本計画』では、AIの利活用が十分に進んでいないことを指摘するとともに「『AIを使わないことが最大のリスク』と内閣府が位置づけたことで、今後は中央省庁に広まり、企業のAI投資にもつながり、やがて『生成AIを使わないのがおかしい』という世界になると思います」と述べました。

生成AIはいまや、「使わないこと」が最大のリスクに

Copilot の強みとは?業務ツールと密に一体化した生成AI

このように「AIを使わないことがリスク」であり、「生成AIを使うのが当たり前の世界」へと移行する中で、ここでは Copilot の特長や業務でどのように用いられているのかについて注目してみましょう。西脇氏は、Copilot の強みについて、業務ツールとの統合にあると説明し次のように語りました。

「業務に欠かせないWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams と相性がいいことが重要です。Copilot 以外の生成AIでの作業を例に考えてみましょう。例えば、ChatGPT などで表組みを作成し、それを Word にコピー&ペーストすると、表示がガタガタなので人間が表を整える作業を行う。Copilot では、Word の中で指示を出すと、Word の中で処理をして表まで作ってくれる。生産性が高く効率的なのはどちらでしょうか。」

Copilot の強みとは?業務ツールと密に一体化した生成AI

西脇氏は実際にこうしたデモを通じて、Copilot が Microsoft 365 アプリにネイティブに統合されていることで、業務の流れの中で、画面遷移やコピー&ペーストを挟まずにAI機能へアクセスできる点に高い価値があることを示しました。

また昨今、生成AIを活用する上で避けては通れないのがセキュリティ対策の話題です。西脇氏は次のような例を挙げて、Copilot の安全性について述べました。

「例えば、社内の英語メールで中身を見ようと内容をコピーして、個人で登録しているChatGPT など生成AIにペーストして翻訳する――これをやっている人は多いと思いますが――これって大丈夫でしょうか? 機密情報を個人のサービスに送信しているというリスクが生じていますよね。では、Copilot ならどうでしょうか。Outlook なら、『要約ボタン』があるのでコピー&ペーストは不要です。コピー&ペーストは一見便利ですが、実は個人サービスに機密情報を持って行けてしまうので、実は“紙一重”という話です。」

Copilot の強みとは?業務ツールと密に一体化した生成AI

「チャット相手」から「一緒に働くエージェント」へ

今後、ビジネス現場の変革につながると注目の「AIエージェント」について、西脇氏は次のような見解を述べました。

「『このスライドに記載してある内容について調べて、最新情報に更新して』と誰かに仕事をお願いするように、AIと一緒に仕事をしている感じになってきました。こういう感じが、“エージェント”ではないでしょうか。これまでは“チャット”で何かを質問する相手でしたが、“一緒に仕事をやってくれる相手”になってきています。AIエージェントの時代になってきていると思います。」

つまり、AIに指示を重ねながら成果物まで並走するというのが、AIエージェント時代の働き方と言えそうです。また、西脇氏はAIエージェントに何ができるのかというデモも行いました。今回は、システム障害発生報告書を Word で作成するという例を挙げ、AIエージェントがメールから障害に関する内容を自動整理・反映するという実演を行いました。

Copilot の強みとは?業務ツールと密に一体化した生成AI

さらに西脇氏は、AIエージェントは今後、どんどん増加することが予測されていて、ますます日々の業務に身近な存在となるという将来像も示しました。

「Microsoft はすでにいくつかのエージェントを提供しています。例えば、セールスエージェントでは、CRMやSFAを見に行って最新の情報を教えてくれることができます。リサーチエージェントでは、世界中の様々な情報を調べて理解し、文章を作ってくれます。人間がかかると何日もかかるような複雑な調査でも20〜30分で出してくれます。
Copilot ではノーコーディングでエージェントを作成できますし、サードパーティもたくさんエージェントを作成しています。また、今後3年で13億ものエージェントが登場するという調査もあります。こんなにたくさんのエージェントを使えるかな?と考える方もいるかもしれませんが、Copilot が入口になってエージェントの世界がもっと身近になるのではないでしょうか。」

Copilot の強みとは?業務ツールと密に一体化した生成AI

これからのAI動向と企業に求められる姿勢

西脇氏はまとめとして、Microsoft のSatya Nadella(Chairman and CEO, Microsoft)の「新しいAI時代を迎え、私たちは仕事の退屈な部分や雑務をなくし、創造力を最大限に伸ばすことができるようになるでしょう」という言葉を引用し、次のように語りました。

「AIを使うことで、コピペして日本語に翻訳したものをまたコピペで戻す、メールの一行を報告書にコピペして書き直す、というような退屈な仕事がなくなりますよね。その代わりに想像力を最大限伸ばして、例えば『障害があったお客さんには新しい提案をする』というようなことができるようになるでしょう。」

さらに、情シスに向け “お願い”として次のように述べて締めくくりました。

「AIをまだ使っていない、迷っている、というなら、まずは『使う』ことです。全員がAIを使うと全員の能力が上がります。日本企業の従業員には、顧客や製品の知識、ノウハウや経験、何より仲間同士のチームワークがあります。これはIT戦略ではなくて、経営戦略です。AIを使うことで仕事がAIに置き換えられるのではなく、AIと協力することであなたの価値がさらに高まります。皆さんの能力を挙げるためにも、AIを活用していただきたいと思っています。」

Copilot の強みとは?業務ツールと密に一体化した生成AI

【スペシャルセッション】Copilot と一緒に仕事して約2年:導入の歩みから見えた成功と課題 株式会社ソフトクリエイト 花原 啓太

スペシャルセッションでは、株式会社ソフトクリエイト 執行役員 クラウドソリューション統括部 統括部長の花原 啓太が「Copilotと一緒に仕事して約2年:導入の歩みから見えた成功と課題」というテーマで登壇。実際に、ソフトクリエイト社内で約2年にわたり Copilot を導入・活用してきた実体験をもとに、導入初期に直面した停滞の壁とその原因を振り返り、どのように考え、行動して乗り越えたかを具体的な導入事例として話しました。

株式会社ソフトクリエイト 花原 啓太

Copilot 導入の歩み…一度は挫折するも「目的」を見直してリスタート

ソフトクリエイトでは、2024年2月に Copilot を導入し、有志30名でトライアルを開始しました。導入初期の盛り上がりと、その後の停滞について花原は次のように語っています。

「導入直後は資料作成サポートやメールの自動生成、議事録に使ったりして『仕事の仕方が変わるぞ』という期待感で盛り上がっていました。しかし、6か月ほど経つと徐々に使わなくなり、手作業に戻るメンバーも出てしまうという『最初の壁』にぶつかってしまいました。
理由を考えると、私たちは『Copilot を使ってどういう状態になりたいか』が明確ではありませんでした。Copilot を使うことが目的となっていたのです。」

Copilot 導入の歩み…一度は挫折するも「目的」を見直してリスタート

こうした状況を受け、花原は Copilot 活用の目的とKPIを再設定したことについて次のように語っています。

「Copilot はあくまで道具・手段だということで、まずは使う理由から見直しをすることにしました。目的は『業務時間を短縮して、価値ある仕事を増やすこと』と定めました。そのためにも『1日30分の業務時間削減』というKPIを目標として設定して活動をリスタートしました。その結果、少しずつ業務に Copilot を取り入れる人が出てきました。」

Copilot 導入の歩み…一度は挫折するも「目的」を見直してリスタート

Copilot 活用の広がり…各部門での推進と、社内コミュニティでの口コミ展開

Copilotを社内に広げるにあたり、Copilot が扱う日本語の精度が向上したことや、SharePoint などに格納された情報への連携が向上するなど、Copilot のアップデートや進化も追い風になりました。

さらに花原は、社内の各部門のリーダーに Copilot の推進役を依頼したと述べます。日頃から自分の組織に様々な課題を抱えていて、それを解決したいメンバーたちに Copilot のライセンスを割り振って試用をお願いして回りました。

「例えば、営業の現場では、お客様の訪問前にAIエージェントの一部の機能である、リサーチツールを使ってもらい、企業情報や市場分析をした上で訪問するという取り組みをしてもらいました。
また技術部門では、Copilotに運用手順書の骨子を作ってもらいました。一から作ると大変な運用手順書を、Copilot に5割くらいは任せて、そこから先はエンジニアが作るというような取り組みをしてくれました。」

Copilot 導入の歩み…一度は挫折するも「目的」を見直してリスタート

こうして、Copilot に関する様々な体験が積み上がっていきました。花原は、こうした体験をオープンな場で共有したことも工夫した点と述べています。

「Teams で『Copilot実践隊』というコミュニティを作り、そこでTipsを共有しています。ただ投稿するだけでなく、どの業務が Copilot を使うことで何分くらい削減できた、ということまで共有することもルール化しました。
こうして口コミが広がることで、『私も Copilot を使わせてほしい』という声が徐々に大きくなってきました。そのうち、Copilot を使っている人と使っていない人とで、生産性の差が目に見える形になってきました。これはもっと多くのメンバーが Copilot を使ったら、もっと成果が出るだろうと考えて、全社への導入を考え始めました。」

AIエージェント活用に向けたチャレンジ

AIエージェント活用に向けたチャレンジ

こうして Copilot は全社展開を進めていくことになります。導入に際しては Copilot のライセンス費用の問題もありました。その際に、花原は次のようにROIの算出を行い稟議に挑んだと語ります。

「Copilotの年間費用は1人あたり年間53,964円、1か月あたり約4,500円です。『高い』と思われる方も多い金額で、導入の判断には迷いました。そこで、次のように考えることにしました。
まず毎日30分の業務削減を目標に設定しましたが、その時の経済的なインパクトを計算しました。社員の年収を500万円として換算すると、だいたい1日あたり1,250円、1か月あたり25,000円となりました。つまり、試算の結果『Copilotのコストは4,500円、得られる効果は25,000円』で、費用対効果は5倍と高くなることがわかりました。この結果をもって取締役にプレゼンし、『これだけ効果が出るのであれば』と導入に賛同してもらいました。」

AIエージェント活用に向けたチャレンジ

Copilot 活用による費用対効果の高さが認められ、利用者を80名から300名へと拡大することができたと花原は語ります。また、その効果について社内アンケートを引用し次のように紹介しました。

「現在、使っている部門では営業メンバーが5割、企画が3割、技術が2割となっています。『Copilot を使って、どのような効果を実感していますか?』という問いに対して、『作業時間の短縮』が期待通り最多でした。また、『Copilot がなくなったら業務にどの程度影響がありますか?』に対し、8割のメンバーが『ある程度』『かなりある』と答えていて、Copilot がもう欠かせない存在になりつつあると思いました。」

AIエージェント活用に向けたチャレンジAIエージェント活用に向けたチャレンジ

当初の目的だった業務時間の短縮についても、8割以上が30分以上の削減に成功するなど、現状は順調に Copilot 活用を進められていると花原は評価しています。

AIエージェント活用に向けたチャレンジ

このような中、今後は新たなチャレンジに取り組んでいると、次の目標について語りました。

「『AIエージェントを使い倒す!』ということで、年内に1人5エージェント、300人で『1500エージェント』を稼働させることを目標・達成基準として取り組んでいます。コンテストも行って、ナンバー1エージェントも決めていきたいと考えています。いくつか紹介すると、例えば、メンバーの予定調整、ニュース収集、Salesforce 連携などがあります。」

AIエージェント活用に向けたチャレンジ

また花原は、「一番大事なのは、Copilot で何を生み出すか」がカギとなっていると述べ次のように語りました。

「1つは『時間』です。コスト効果を生み出すということで、例えば1日10分削減するだけでも年間で40時間です。これは、金額に換算すると10万円ということで、非常に価値があります。
もう1つ『新たな価値を生み出す』こと。これまで作るのに時間がかかっていたドキュメント作成のスピードも早くなると意思決定のスピードも早くなります。新しいアイディアをドキュメントに盛り込んでくれたりします。総合的に評価して、費用対効果は明確に出てくると考えています。」

AIエージェント活用に向けたチャレンジ

最後に花原はAI導入プロジェクトの成功に向けて、「少しでも来場者のヒントになれば」ということで自社のCopilot導入事例をまとめて次のように語りました。

「AI導入プロジェクトは人材不足だという企業も少なくないと思います。ですから、利用者が学んで、共有して広げていくという仕組みを作ることが重要だと思いました。
また、社員はAIを積極的に使ってはくれないものです。AIに詳しい人より、業務を熟知した推進役を見つけて、AIを『道具』として使ってもらい、AI活用を推進してもらうのが大事です。」

こうした「体験」を、自社のAI活用拡大の一助としてはいかがでしょうか。また、事例についての詳細やお問い合わせ、実践にもとづいたワークショップ等の情報については下記をご覧ください。

Copilot 導入事例:宇宙スタートアップ企業が挑む生成 AI 活用Microsoft 365 Copilot がもたらす業務変革とは? (株式会社アストロスケールホールディングス 様)

BREAKOUT SESSION「Quick Dive」…注目のテーマをクイックに紹介

キーノート、スペシャルセッションのほかにも、約15分という短い時間でクイックに最新のテーマを学ぶことができる3つのBREAKOUT SESSIONも開催されました。今回は、「セキュリティ対策」「ITインフラ」「AI活用」をテーマに解説。ここではダイジェストでBREAKOUT SESSIONを振り返ります。

【Quick Dive-1:セキュリティ対策】制度開始カウントダウン!サプライチェーンセキュリティ対策

2026年秋にスタートを控えた経済産業省の「セキュリティ評価制度」と、それを取り巻く昨今の状況について解説。セッションでは、日本国内では2025年上期だけで1,000件超のセキュリティインシデントが発生し、前年同期比で約2倍に増加。不正アクセスやランサムウェア攻撃が急増し、被害額は営業利益1年分に匹敵するケースもあることを伝えました。
また、「セキュリティ評価制度」では、星3~星5の基準を策定し、企業は制度対応に向け、自社が目指すセキュリティレベルに合わせた準備を早期に進める必要があります。今後の経営リスク低減のためにも、予防・検知・対応・復旧を含む対策整備と自己評価の準備が不可欠だと訴えました。

制度開始カウントダウン!サプライチェーンセキュリティ対策

【Quick Dive-2:ITインフラ】サーバー構成から考える「コスト削減手法」とは

「現代のシステム基盤を取り巻く課題」と「構成とコストの関係」について解説。VMwareのライセンス変更が大きな衝撃をもたらしている昨今。 永久ライセンス終了や最低購入期間の延長、物理コア単位への変更により、コストは大幅に上昇しました。この影響で、Microsoft Hyper-V や Nutanix AHV など低コストな代替技術の検討が進んでいます。
さらに、OSのサポート期限も課題となり、構成とコストの関係を見直す必要があります。最新世代の構成ほど費用対効果に優れ、過剰なリソース割り当ては無駄なコストを生むため、必要かつ、最適なリソースの把握は今後も重要な課題となります。そのためには、OS標準ツールや監視・移行ツールを活用し、専門サービスやアセスメントを利用することで、より効率的に最適化が実現できることを解説しました。

サーバー構成から考える「コスト削減手法」とは

【Quick Dive-3:AI活用】生成AIだけでは不十分!?業務改善に向けたAIの使い分けと組み合わせ方

業務への活用が広がる生成AIですが、「生成AIだけでは不十分」であり、本格活用に向けた「AIの使い分けと組み合わせ方」について解説。AIは大きく生成AIと非生成AIに分類され、後者は予測、分類、探索など数値処理に優れ、製造業や経営分析などで活用されています。生成AIは文章生成や要約、議事録作成などに強みがあるものの、企業が求める高度な課題解決には限界があり、非生成AIとの併用が不可欠です。
事例として、クレーム分析や売上予測におけるクラスタリングと生成AIの組み合わせ、さらに工場のカメラ映像を解析し作業動線を改善する取り組みを紹介。結論として、適材適所のAI活用により、企業は本質的な業務改善を実現できることを強調しました。

生成AIだけでは不十分!?業務改善に向けたAIの使い分けと組み合わせ方

まとめ

「情シス Update Day 2025 in 東京 ~AI×利活用のイマを掴み取ろう!~」は、約300名の情シスの皆様にご来場いただく結果となり、大盛況のうちに終了しました。

参加者からは
「Copilot活用に向けて早速、実践してみたいと思います」
「Copilot導入事例では、展開していく過程がリアルで興味深かったです」
「Copilotは高額で稟議を通すのが難しいと感じていましたが、ROIの考え方が明確になり検討のヒントになりました」
「AIのワークショップに参加してみたくなりました」
など、数多くの声が寄せられたほか、大多数の参加者に「満足」と回答していただきました。この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。

また、ソフトクリエイトでは、今後も情シスの方々に役立つさまざまなテーマのイベントやセミナーを開催しています。
よろしければ、今後の開催予定をセミナー一覧ページからぜひご確認ください。

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