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情シス600名に聞いた、業務と課題の現状を3年間の推移で比較

情報システム部門

コロナ禍を経て多くの企業が新しい働き方を模索してきましたが、 2023年度の情シスの働き方や業務はどのように変化していくのでしょうか。 2022年12月〜2023年1月にかけてソフトクリエイトが実施したアンケート結果 を中心にご紹介します。
※情報システムの現状とIT システム活用実態アンケート 2023

この記事の内容
継続的に関心が高い「コア業務」、セキュリティ対策とIT人材不足も課題に
「コア業務に関与したいが、ノンコア業務をどうすれば?」4割の情シスが悩んでいる
2〜4名情シス体制が多数派、4人中3人が情シス不足を訴える
まとめ

継続的に関心が高い「コア業務」、セキュリティ対策とIT人材不足も課題に

上記グラフの設問「情シスが注力すべきと考えている(注力している最中)活動」は毎年実施している項目ですが、経年変化を見ていくことで、近年の情シスの活動や考え方の一端が伺えます。例えば「テレワーク対策」を見ると、2020年度に急速に高まり2021年度から徐々に減少しています。この結果からはテレワーク環境整備が進んできたことがわかるでしょう。同様に2022年度調査では、「コア業務への転換、専念」とセキュリティ関連の項目、「IT人材不足対策」について注目します。

まず2023年の項目で最多だったのが「コア業務への転換、専念」で42.6%です。近年、ほぼ同様の数値で推移していて、継続的に関心が高いテーマであることがわかります。特に昨今、DXへの情シスの関与が増えるなど、経営とIT戦略との関係が重要視されるようになってきています。企業が情シスに求める業務内容の質の変化とともに、コア業務に注力したいと考える情シスが増えているのではないでしょうか。

次にセキュリティ関連の項目ですが、特に「端末管理の強化」38.0%、「エンドポイントセキュリティ強化」36.3%、「ゼロトラストネットワークへの取り組み」29.4%、などに増加の傾向が見えます。これらの結果からは、これまでの境界型のセキュリティ対策では限界が訪れていることや、オフィスとテレワークのハイブリッドワーク環境、巧妙化・高度化するサイバー攻撃などがその背景にあると考えられます。また、フリーコメントでもEDR(Endpoint Detection and Response)の導入を検討している声も多く、ゼロトラストへの取り組み意欲がますます高まっていることが伺える結果となりました。セキュリティ対策のアンケート結果については、 別のコラム でも詳しく紹介していますので、そちらも合わせてご参照ください。

3つ目がIT人材不足対策ですが、これも継続的に約4割の企業が抱えているテーマとなっています。経営やビジネスへのIT活用が進む中で、開発、運用、セキュリティ、DX…など多様な取り組みに関与するIT人材の必要が生じています。特に『 DX白書 2023(IPA) 』でも、「DXを推進する人材」については、「質」「量」ともに5割が「大幅に不足している」としています。社会がデジタル化する過渡期の時代の中で、企業はどのように人材を確保・維持・育成していくのか模索している様子が伺えます。

「コア業務に関与したいが、ノンコア業務をどうすれば?」4割の情シスが悩んでいる

ここでは、コア業務とノンコア業務の状況についてもう少し詳しく見ていきましょう。コア業務とノンコア業務の状況については次のような結果となっています。

最多の「コア業務に関与したいが、ノンコア業務が課題」が40.0%、次いで「コア業務、ノンコア業務ともバランス良く社内で実施」が26.8%、「コア業務にはあまり関与せず、ノンコア業務が中心」が18.7%という結果となりました。

日々のノンコア業務に追われて、コア業務への関与が難しいというケースが多いことがわかります。ノンコア業務の効率化策としては、クラウド化などシステムの運用負荷を下げる方法や、情シスの人員増強やアウトソースなど人的な対応などが考えられます。コア業務への取り組みがどのように変わっていくか、今後も推移を見ていきたいと思います。

2〜4名情シス体制が多数派、4人中3人が情シス不足を訴える

ここでは、2022年度までの情シスの運用保守体制の推移を見ていきましょう。情シスの体制は2022年度も「2〜4人」が45.5%で最多、「5人以上」は32.2%、「1人以下」は22.2%となりました。昨年比では「2〜4人」は増加、「5人以上」は減少となりました。ビジネスへのITの貢献度が増す中で、情シス体制がどう変化していくのかは引き続き注目していく必要があるでしょう。

情シス人材を見た時に、「情シス不足」を感じると答えた情シスは昨年同様、約75%という結果になりました。情シス不足を感じる中で、どのような対策を取っているのかという質問には、最多が「外部サービス利用を代替案として検討」で29.0%、「採用活動を実施/検討中」と「特に何もしていない」が27.6%、「社内で育成している」が25.6%となりました。増加傾向が見られる「採用活動を実施/検討中」ですが、同時に「採用活動を行っているがうまくいっていない」も20.3%と増加傾向が見られました。採用に積極的に取り組みつつ、うまく進まない現状があるようです。

※2019 年度、2020 年度は「IT人材、セキュリティ人材」として調査。

まとめ

今回の調査では、コア業務やセキュリティ対策に注力したいが、同時に人手不足問題に直面しいてる情シスの姿が伺えました。DXやハイブリッドワークなど、新たな時代の働き方にはITは重要な役割を占めています。その中で、情シスがどう変化していくのか、その一端がアンケート結果から垣間見られたのではないでしょうか。

また、今回は調査結果の一部を取り上げましたが、ほかの調査結果については、下記の資料をダウンロードして御覧ください。

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ソフトクリエイトは、企業の情報システム担当者(情シス)に対して、働き方や業務内容などの実態を調査するべく「情報システムの現状とIT活用実態アンケート2023」を実施しました。本記事はその一部を抜粋したものですが、より詳細な内容は以下の資料よりご覧いただけます。
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