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Bing Chat Enterprise とは? 概要や価格まとめ 2023年8月1日現在

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Microsoft Bing
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この記事の内容
1.Bing Chat Enterprise とは?
2.Bing Chat Enterprise の特徴(制限)について
3.Bing Chat Enterprise の提供価格

株式会社ソフトクリエイト 戦略ビジネス部 で情報屋やってます。山口です。

今時点で、私の理解している範囲で、Bing Chat Enterprise についてまとめてみました(^^;

Bing Chat Enterprise

1.Bing Chat Enterprise とは?

仕事のための AI 支援チャットにより、Bing を大幅に拡張した Bing Chat Enterprise では、AI を活用したビジネス向けチャットと業務データの保護を提供します。

Bing Chat は、Microsoft が提供する対話型の AI チャットツールで、ユーザーからの問いに対して、Bing 検索機能と OpenAI GPT-4 の技術を組み合わせて結果を返します。

そのため、返答内容が Chat GPT とは異なり、AI の学習データ + MS Bing Web 検索結果 = 応答結果 といった感じになります。

※ Bing Chat も Chat GPT も、LLM(大規模言語モデル)と呼ばれるサービスの1つだとご理解ください。

Bing Chat Enterprise の有効化の手順を知りたい方はコチラの記事へどうぞ。

Bing Chat Enterprise を有効化するよ

2.Bing Chat Enterprise の特徴(制限)について

  • Bing Chat の各機能が利用できます。ただし、今時点で、個人向けで利用できている機能のすべてが利用できるわけではありません。
  • サービスの利用に際しては、Microsoft Entra ID (組織アカウント)での認証が必要となります。
  • チャットに入力された情報(入力および結果)は、各組織にて契約された Bing Chat Enterprise のサービス内で保護されます。
  • 保護された情報(入力および結果)は、サービス提供側である Microsoft での参照および AI の学習に利用されません。
  • Bing Chat Enterprise で表示される広告等については、ユーザーのサイトアクセスの分析に基づかない形で、表示されます。
  • Microsoft 365 テナントの情報や Office ファイル( Word, Excel, PowerPoint )等の組織のリソースへのアクセスや参照は行われません。
  • Bing Chat の拡張機能(アドイン)をサポートしません。
  • チャットの入力内容や応答結果の履歴機能が無効化されています。そのため、過去の入力と結果を再表示するようなことはできません。

Bing Chat Enterprise は、Microsoft 365 ( Microsoft Entra ID )を利用して、認証を行いますが、入力欄に入力した内容や回答内容については、組織外に漏れないよう作られています。

3.Bing Chat Enterprise の提供価格

  • Microsoft 365 E3、E5、Business Standard、Business Premium のプランに標準で含まれます。
  • 現在はプレビュー版ですが、正規版の公開時には、1ユーザーあたり月額5ドルの単体サービスとして提供される予定です。

Microsoft 365 E3、E5、Business Standard、Business Premium のプランには、正式公開後も、追加料金無しでの利用が可能なようです。
※ EMS E3 / E5, Apps for Business / Enterprisesには付いてこないので、別途単体で契約する必要がありそうです。

※ 本投稿は、弊社で運営していますソフクリ365倶楽部のTeams投稿等で案内した内容を再編したものになります。ソフクリ365倶楽部のプレミアム会員様については、倶楽部への投稿や技術情報の投稿等を閲覧、アクションすることが可能です。
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山口 泰志

山口 泰志(やまぐち たいし)

  • 出身:福岡生まれ、佐賀育ち
  • Motto:しっかり考えて、やるべきことは、直ぐにやる!

Microsoft Top Partner Engineer Award 2023年受賞
弊社グループ全体における Microsoft 365 の技術主導者。
中堅・中小企業様向けには、日々、
Microsoft 365を中心とした技術情報を ソフクリ365倶楽部 で発信。

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経歴
~2016年
中⼩SIer、フリーランスエンジニア、⼤規模SIer等での経験を経て、2016年にソフトクリエイトに⼊社しました。
ソフトクリエイト⼊社後
AD、Office 365構築エンジニア、プリセールス等を経験した上で、2018年より、⾃分の発案でMicrosoft 365サービスの企画、⽴上げを⾏った後に、ソフトクリエイトホールディングス情報システム部にて、グループ全体へのMicrosoft 365 E5導⼊を主導しました。
現在
Microsoft 365の技術を中⼼に最新のテクノロジーや使い⽅を内外に発信したり、勉強会・トレーニング講師、新サービス⽴案、⽴上げとかの仕事をしています。
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趣味
散歩、登⼭、ロードバイク、旅⾏とかで、
外に出かけて、⾝体を動かすものが多いです
最近行って良かった所

この数年は、海外にも行くようになり、各国の文化や風土の違いを感じる経験ができるようになりました。

Seattle
Microsoft本社、ウォーターフロント、ワシントン大学、カロリー増々な食事
台湾
故宮博物院、台北101、九分のジブリ風な街並み、猫村として有名な猴硐(ホウトン)、気球や十分瀑布で有名な十分、各地域の夜市を中心としたグルメ
心掛けていること
現在の世の中では、エンジニアが何かを作れたり、運⽤できたりでは⾜りず、⾊々な視点で、考え、語り、発信できる様になる必要があると考えています。この様な活動のモデルとして、働き⽅と、テクノロジーの両⾯で、お客様、組織をリードできる様な⼈になれるように⽇々チャレンジすることを⼼掛けています。
最後に一言
テレワーク、社内のインフラ運⽤、セキュリティの維持対応、DX、AI等々、組織の情報システム部に求められる役割は、⽇々増⼤しています。この様な、時代の進歩の早い世の中で、皆様と⼀緒に⾼めあったり、課題を解決できるような関係を作っていきたいと考えていますので、どうぞよろしく!