Microsoft 365 Copilot 導入事例

大和財託株式会社 様

Microsoft 365 Copilot × 伴走支援で業務変革を推進
240名への一斉導入と実務型ワークショップでAI活用を加速

大和財託株式会社 様

不動産を活用した資産運用コンサルティングをワンストップで提供し、「資産価値共創業」を掲げて成長を続ける大和財託株式会社。同社はさらなる成長へのステップとして、新年度の全社目標に「生成AI活用による業務コスト30%削減」を掲げ、既存の業務基盤である Microsoft 365 と親和性の高い Copilot を選定。ソフトクリエイトの伴走支援のもと、ワークショップや社内での活用事例共有などを通じて、全社横断の生産性向上を進めている。その背景と取り組みについて、プロジェクトを推進した企業戦略部 DX戦略課の皆さまに話を伺った。

課題

✔︎ 事業成長に伴う業務量の増加にも少人数で対応可能な、生産性の向上が必須だった
✔︎ IT活用の成果を全社横断的にスケールする仕組みを求めていた
✔︎ 安全性とガバナンスを維持しながら、生成AIの全社活用を迅速に進める必要があった

成果

 入居審査などの業務時間を大幅に短縮し、より付加価値の高い業務に注力できるようになった
 ID 連携、Teams 履歴からの論点抽出など、Copilot ならではの有効性を実感できた
 全社員へのアカウント付与とワークショップ実施、朝会での活用ノウハウ共有で全社的な活用を加速した

社 名
大和財託株式会社
所在地
東京本社:東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号
大阪本社:大阪府大阪市北区大深町3番1号
創 立
2013年7月1日
職員数
389名(2026年4月時点)
ホームページ
https://yamatozaitaku.com/

大和財託は、不動産業の枠を超え、「資産価値共創業」としてすべてのお客様に安心と潤いを提供し続ける企業です。創業以来、一貫して掲げている独自の成長戦略「潤環シナジー戦略」に基づき、顧客利益、取引先利益、自社利益の3つの利益を最適に潤環*させ、新たな価値を業界内に生み出しています。

※大和財託様独自の用語で「潤いを循環させる」という意味合い

  • 北村氏

    大和財託株式会社
    企業戦略部 DX戦略課 課長

    北村 勇樹

  • 陽山氏

    大和財託株式会社
    企業戦略部 DX戦略課 主任

    陽山 晴都

  • 井ヶ田氏

    大和財託株式会社
    企業戦略部 DX戦略課 主任

    井ヶ田 友一

  • 山本氏

    大和財託株式会社
    企業戦略部 DX戦略課

    山本 彩花

  • 菅野氏

    大和財託株式会社
    企業戦略部 DX戦略課

    菅野 照晃

背景・課題

事業成長に伴う業務量の増加
生成AI活用で全社的な業務効率化を目指す

2013年創業の総合不動産会社である大和財託は、「資産価値共創業」を掲げ、不動産と建築領域を軸に幅広い事業を展開。資産価値を共に創る多様なサービスを通じ、お客様に経済的豊かさや心理的豊かさなどの人生の潤いを提供し、さらにその潤いを潤環させて、ステークホルダー全員を幸せにすることを使命としている。

同社の業務特性について、企業戦略部 DX戦略課 課長の北村勇樹氏は、次のように説明する。

「当社は不動産投資・土地活用・賃貸管理・売買・建築を一貫して手がける資産価値共創事業を展開しています。その中で営業、バックオフィス、現場対応など、役割が細かく分かれており、部門ごと、さらに5~6人単位で業務特性が大きく異なります。こうした中、事業成長に伴い増加し続ける業務量に少人数で対応するため、全社横断で生産性を高める取り組みが求められました。」

北村氏

その中で生成AIの導入を検討した背景を、DX戦略課 主任の陽山晴都氏は、次のように明かす。

陽山氏

「これまで、さまざまなSaaSを導入して課題解消を目指してきた一方、成果が局所にとどまる限界も感じていました。生成AIを汎用な業務基盤として組織横断的に活用することで、業務改善がよりスケールできるのではないか。そうした視点で、生成AIの本格活用を検討しました。」

こうした現場発の課題意識は、代表が描く成長戦略とも合致していた。そこで同社は、単なるツール導入に留まらない、全社規模での業務変革を決断したと北村氏は話す。

「代表の強い意向も踏まえ、新年度の全社目標として『生成AIの活用による業務コスト30%削減』という具体的な数値を掲げ、全社プロジェクトとして推進することとしました。」

選定

Microsoft 365 との親和性を評価し Copilot を選択
速やかな導入・定着に向け、ソフトクリエイトの伴走支援力に期待

生成AIの活用において、同社が重視したのは「既存の業務基盤との高度な連携」と「現場への速やかな定着」の2点であった。Microsoft 365 Copilot(以下、Copilot)を選定した理由を、両氏は次のように説明する。

「当社は Microsoft 365を活用しており、SharePoint へのデータ蓄積や Teams によるコミュニケーションが深く浸透しています。既存のデータの持ち方を大きく変えずに導入できる Copilot は、スピード感と導入コストの両面で現実的な選択肢でした。さらに Word や Excel など、社員が普段使い慣れている業務環境でAIが機能することは、全社展開を加速させる上で非常に有効だと捉えました。」(北村氏)

「業務利用にあたって、安全性とガバナンスの確保は譲れない条件です。Copilot は Microsoft 365 のID管理との連携で既存の権限設定がそのまま適用されるため、情報レベルの統制を維持しつつ、全社展開のための整備が容易。エンタープライズ水準の安全性を維持しながら、汎用的な業務基盤として活用できる点も、選定の決め手となりました。」(陽山氏)

そのうえで同社は、導入後の現場での確実な定着を促す支援体制も求めた。ソフトクリエイトをパートナーに選んだ理由を、北村氏は次のように語る。

「単なるライセンス調達だけでなく、社内への定着と活用促進までを見据えた支援力を重視しました。ソフトクリエイトさんはタイムリーなキャンペーンでのコストメリットに加えて、社内展開のための教育も含めた、豊富な伴走支援プログラムが魅力。当社が掲げる高い目標を見据えて、業務変革を一緒に推進してくれることを期待して、パートナーに選定しました。」

導入プロセス

経営層を含めた検証を経て全社展開へ
実務に最適化された2つワークショップで全社理解を促進

北村氏は、導入の段階的なアプローチを次のように振り返る。

「2025年7月に、まずは当部門と、社長を含む経営メンバーの約10アカウントでのトライアルを開始。並行して管理者向けワークショップを交代で受講し、社内展開時に障壁となるポイントの把握に努めました。」

全体写真

管理者向けワークショップ「Premium Workshop」

両氏は、ソフトクリエイトが提供する管理者向け「Premium Workshop」の有効性を、次のように評価する。

「この段階では Copilot の概念を知ってはいても、実務への落とし込み方までは見えていませんでした。まずは私たちが管理者向けワークショップに参加し、実際に手を動かしながら理解を深められたことで、社内への展開イメージが具体化できました。さらに、講義後に細かな仕様や運用上の懸念点について個別に相談することができ、不安も払拭できました。」(陽山氏)

「Copilot は機能追加や仕様変更のスピードが速いため、導入時点の知識だけでは追いつけない部分があります。その点、ソフトクリエイトさんのワークショップは、Copilot の進化に合わせて内容がアップデートされているのが大きな魅力です。後から参加したメンバーが新しい情報を得ている様子を見ると、自分ももう一度受けたいと思えるほどでした。また、受講して終わりではなく、ワークショップ後にエンジニアの方へ直接相談できる場があり、細かな仕様や運用上の疑問をその場で確認できたことも非常に助かりました。」(北村氏)

全社員向けワークショップ「Private Workshop」

こうして管理者側で活用の土台を固めた後、同社は2025年9月の新年度開始に合わせて全社員へ Copilot のアカウントを一斉付与。同時に、ソフトクリエイトによる社員向け「Private Workshop」を全社員で受講した。北村氏はその経緯を、次のように説明する。

「全社活用を加速する目的で、全社員にライセンスを付与し、ワークショップを受講しました。集合とオンラインのハイブリッド形式で、社長以下240名が参加。外部の方を招いて導入サービスの説明を全社一斉で実施するのは、私が知る限り初めての機会でした。この会が、全社展開に向けた大きな契機になりました。」

北村氏は、ワークショップの内容も実務に合わせてカスタマイズしたことを明かす。

「たとえば当社では使用しない Outlook の時間を削り、全員が日常的に使う Teams の活用法に重点を置いていただくなど、事前の打ち合わせで、当社の要望に沿った構成に見直していただきました。そのため、各受講者が『明日から自分の業務でどう使うか』を、具体的に想起できたと思います。」

企業戦略部 DX戦略課の山本彩花氏は、現場の反応を次のように語る。

「管理者向けワークショップを事前に受けていた私から見ても、未経験者にとって非常に分かりやすく、丁寧なステップで解説していただけたと感じました。実際、開催後の日報では多くの社員から『分かりやすかった』『こんな業務に使えそう』といった前向きなコメントが寄せられました。全社員が同じ内容を受講したことで、『ワークショップではこうだったね』と社員同士で話せる共通認識が生まれ、現場主導で活用を進める土台にもなったと感じています。」

山本氏

成果

入居審査や情報集約など、ナレッジワークが効率化
朝会を通じた「活用事例の横展開」が定着を加速

北村氏は、具体的な業務改善の一例として入居審査業務を挙げる。

「管理物件の入居審査は、安定した資産運用のために精度とスピードが求められます。従来は勤務先や滞納履歴など膨大な情報を手作業で突合していましたが、Copilot を活用することで、作業のリードタイムを大幅に短縮できました。担当者が情報の収集ではなく判断・分析など付加価値の高い業務に集中できる効果は大きいです。」

企業戦略部 DX戦略課 主任の井ヶ田友一氏は、自身の体験を交え、ノウハウの展開策を次のように語る。

「私は Copilot の全社展開後に入社しました。過去の議論や経緯を把握したい時、従来であれば人に聞くか、履歴を自分でたどる必要があります。 Copilot は自然言語で問いかけると Teams の履歴から必要な情報を示してくれるので、短時間で要点が把握できる。これは Copilot ならではの価値だと実感しています。そして当社ではこうした活用ノウハウを、全社の朝会で共有しています。社員が自身の使い方を発表し、それを他の社員が自分の業務に置き換えて試していく。こうした流れが、社内での活用を加速させています。」

井ヶ田氏

菅野氏

企業戦略部 DX戦略課の菅野照晃氏は、情報量の多いデータを扱う際の変化を、次のように語る。

「アンケート結果のように情報量が多い作業でも、Copilot なら最初に要点がつかめて、どこを深堀りすべきかの当たりがつけやすいです。最初のデータ整理にかかる時間が短くなる分、その後の確認や判断に時間をかけられるようになりました。」

ガバナンスの浸透にあたっての考え方を、陽山氏は次のように語る。

「社員にはシンプルに、『緑の盾マークがある Copilot を使ってください』とだけ伝えて、業務利用向け保護が適用される商用版を使うべきことを、ひと目で判断できるようにしました。また、Copilot は Microsoft 365 のIDと連携し、ユーザーごとの権限に応じたデータしか参照されません。そのため、全社で安心して活用することができます。」

今後・期待

Copilot Studio によるエージェント活用など、
最新機能の実務適用に向けた伴走を期待

ワークショップ運営や導入後の相談対応を担ったのが、ソフトクリエイトの武井である。山本氏は、その支援を次のように評価する。

「武井さんのワークショップは、操作手順を説明するだけでなく、当社の業務内容や社員の理解度に合わせて進めていただけるので、とても分かりやすいです。不明点も相談しやすく、迅速かつ的確に対応してくれます。当社の実状に寄り添いながら支えてくれる、非常に頼れる存在です。」

Microsoft 認定トレーナー武井氏
Microsoft 認定トレーナー武井

井ヶ田氏は、ソフトクリエイトの支援体制の価値を、次のように語る。

「設定上の細かなトラブルや、複雑なライセンス管理についても具体的な助言をいただけて、とても助かっています。加えて、『ソフクリ365倶楽部*1』の存在も大きいです。Microsoft 公式の情報だけでは、現場でどう活用すればよいか判断しづらい内容もありますが、ソフクリ365倶楽部では、内容を噛み砕いて、現場目線で分かりやすく発信してくれます。Teams コミュニティなど、気軽に聞くことができる環境があるのも心強いです。また、武井さん主催の『ゆるまなタイム*2』などの交流を通じて、他社の情シス担当者と課題や解決策を共有できて、自社だけでは得られない新たな知見に触れられます。導入して終わりではなく、その後も学び続けられる点は、ソフトクリエイトさんの支援ならではと感じています。」

*1 Microsoft 365/Copilot/Azureの活用・定着を支援する、情シス向けメディア&コミュニティ
*2 情報システム担当者(情シス)同士のオフライン交流会の名称

最後に北村氏は、次なる戦略とソフトクリエイトへの期待を、次のように結んだ。

「まずは目標達成に向けて、Copilot の活用をさらに広げていきたい。そのうえで今後は、Copilot Studioを活用したAIエージェントにも取り組み、定型業務の自動化を進められればと考えています。ソフトクリエイトさんの支援にはとても満足しており、対面で丁寧に向き合うおもてなしの姿勢は、当社の価値観と通じるものがあると感じています。これからも、その強みを生かした伴走支援力に期待しています。」(北村氏)

※記載内容は 2026年4月 現在のものです。
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