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「情シスショールーム」へようこそ!

はじめに…情シス仲間の皆さんへ
このブログでは、IT 業界・SI 企業の「情シス」である私のシステム導入や運用の体験、企業のシステムに関して感じることなどを徒然に書き記していきます。SI 企業の情シスという立場だけに、ほかの情シスの方よりも様々なシステムに触れる機会(もちろん、失敗や成功体験も!)が多いのではないかと思います。そんな経験の数々を、「ショールーム」のようにご紹介していきます。このショールームが情シスの仲間である皆さんに共有してもらえて、役立ててもらえれば幸いです。

「情シスショールーム」誕生のきっかけ
「ベンダー/ SIer 営業の提案」と「情シスが必要としているもの」が一致すること。これは、情シスの方々にとって喜ばしいことでしょう。しかし実際には、情シスが必要とするものと営業の提案が一致しない場合も少なくありません。

いま、私は IT 業界・SI 企業の情シスという立場にいますが、そもそものキャリアはプログラマーから始まり、その後はお客様のインフラ構築やセキュリティ対策プロジェクトなど様々なプロジェクトに PM として携わりシステム販売に関与する立場でした。この経験が、情シスになる大きなきっかけとなりました。

PM 時代、現場ではメーカーの受け売りの文言しか伝えない営業、自社の売りたい製品ばかり売ろうとする営業などをしばしば目にしました。「扱っている製品ばかりをお客様に薦めて、何かトラブルがあったらメーカーに丸投げする…」というような事態も目にすることもありました。

「このままでは情シスのためにならない。自社の取り扱いのあるなしに関わらず、情シスにとって本当に必要とするようなシステムを考えて提案すべきではないか?」という想いは強くなる一方で、それならば自分が情シスになり、そこで得た経験を“ショールーム化”することを実行に移すことにしたのです。言ってみれば、情シスの方々に、ショールームを見て役立ててほしいという気持ちと、営業の方にも情シスのことを理解してよい提案をしてほしいという、2つの理由があるかもしれません。いずれにせよ、情シスだからこそわかる気持ちと、SI 企業にいるからこそできる試みを組み合わせたショールームは、日本中の情シスの方々にとってプラスになると信じています。

情シスの働き方改革が始まる
私が情シスに配属された当時、メンバーは複数人いましたが常に多忙でした。多忙に加え、システム運用やセキュリティ対策には課題が山積みの状態です。この状態を見た社長からは「医者の不養生、という言葉があるが、 今、我々は SI 企業なのに自社のシステムのあるべき姿が語れない」と言われるほど。 その解決策として打ち出されたのが、まさかの「ひとりの情シス」化でした。逆説的ですが、結果としてはこれにより様々な改善が進むことになります。

体制としては、下図のように変化することになるわけですが、この改革を進めてきて、多忙だった理由、多忙なのに仕事がたまり続ける理由がだんだんとはっきりしてきました。 これは今後の連載で少しずつ明らかになることと思います…。

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情シス改革の合言葉は「運用から企画へ」「ルーチンからプロジェクトへ」

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これは、「第1回 情シス川柳」の金賞受賞作です。少数の情シスのリスクはなんといっても、これにつきるのでは・・・。 上記で、当社が「ひとりの情シス化」で解決したとしましたが、もちろん「情シスが1名でもすべての仕事をできるようにした」ということではありません。 「情シスの仕事のあり方そのものを変える」ことが必要だったのです。

そのキーワードは、「運用から企画へ」、そして「ルーチンからプロジェクトへ」。システムのお守りやユーザー対応は「運用」であり、日々の「ルーチン」です。まずは情シスはこの業務から脱却する必要があります。例えば、「社内の働き方改革に向けた IT 推進」を担う役割へと変革すべきではないかと考えます。もちろん、一朝一夕に変革できるわけではありませんし、上司や経営層の理解を得る難しさもよくわかります。今後は、このような点も含めて、変わりたい情シスの方々に役立つ情報も発信していければと思います。

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おわりに
今回は、第1回ということもあり、私自身の紹介も含め、これからの情シスの働き方について触れました。第2回でもこの続きを少しお話ししますが、それ以降は実際の取り組みについて、なるべく赤裸々に現場の様子をお伝えできればと考えています。


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