セキュリティが高く、運用工数も掛からないグループ企業全体の情報共有基盤を構築

ロイヤルマネジメント株式会社
社名ロイヤルマネジメント株式会社
設立2005年7月
住所〒154-0015 東京都世田谷区桜新町一丁目34番6号
資本金10,369百万円
事業内容ロイヤルグループ各社の経理・人事などの間接業務の提供
ホームページhttps://www.royal-holdings.co.jp/

課題・背景

老朽化したファイルサーバの容量が切迫した上、故障も増加

ロイヤルグループがファイルサーバをはじめて導入したのは2008年のこと。グループの各企業がファイル保存用の領域としてストレージを必要としていたためだ。

ファイル保存用の領域を増やすだけなら、各企業がストレージを購入したり、ユーザ自身がUSBメモリなどの記憶媒体を持ち運んだりして、使用するという方法がある。この方法は安価にデータ保存用の領域を用意することができるが、データがさまざまな記憶媒体に保存されることになり、情報漏えいのリスクを高めてしまう。そればかりか、各拠点でデータの管理をしなければならず、業務の負荷を増加させてしまう危険性もある。 そこで、データを一元管理できるファイルサーバが導入された。

「いわゆるJ-SOX法が施行され、内部統制を整備していました。分散して保存されているグループ会社のデータを一元的に管理できるストレージを導入することで、データ管理を徹底する体制を作ることができる上、記憶媒体に関する課題も解決できると考えました」とシステム部部長の西畑茂氏は語る。

導入ポイント

  • 運用・管理をアウトソースできる
  • 情報漏えいリスクも軽減し、オンプレミスのファイルサーバと同様に利用可能
  • 利用状況に応じた柔軟な拡張性

導入ストーリー

信頼性と拡張性が高く、運用工数が掛からないクラウドに着目

ファイルサーバを導入した後、グループ各企業に2GBずつのディスク容量を割り当て、運用を開始。ユーザごとのファイル共有も進み、業務の生産性も向上していった。

「ファイルサーバによって、業務環境は大きく変わりました。今では、情報共有のインフラとして当たり前のように使用しています。しかし導入から8年が過ぎ、故障や障害などによる運用負荷が増えたり、ストレージ容量が足りなくなってきたり、というようにいろいろと問題が起きてきました。現状のままだとファイルサーバの障害対応によりサービスが停止してしまうリスクもあり、対策は急務でした」と、システム部・システム業務課グループリーダー(兼)システム企画課の桑原 孝氏は振り返る。

その問題とは、(1)老朽化に伴う障害の増加、(2)データ保存容量の枯渇、(3)ファイルサーバの Windows OSのサポート切れなどによるセキュリティリスクの増大などである。

そこで同社は、これらの問題を解決するため、新しいファイルサーバの導入を検討した。既存のファイルサーバの使い勝手はそのままに、信頼性や拡張性を高めることができるストレージを探した。

「このとき、とあるセミナーに参加し、そこで“ファイルサーバ on SCCloud”についてのプレゼンを目にし、Windowsのファイルサーバと同じ感覚で使えるクラウドサービスと聞いて、非常に興味を持ちました。セミナー終了後、ソフトクリエイトさんの担当者に声をかけたのをきっかけに、ファイルサーバ on SCCloudについての提案をいただきました」と西畑氏。

ファイルサーバ on SCCloudは、VPN接続でセキュアにファイル共有できる企業向けのクラウド型オンラインストレージサービス。標準で定期的に領域内のデータをバックアップするため、万が一に備え安心・安全に利用できる。また、Windowsファイルサーバと同様に利用できるため、運用方法の変更やユーザの教育なども必要ない。

「オンプレミスや他のクラウドファイルサーバも検討しましたが、機能面・コスト面・拡張性などでファイルサーバ on SCCloudは優れていました。オンプレミスは確かに導入コストが安く見えるのですが、管理・運用といった見えないコストが嵩みます。管理・運用までアウトソースできる、クラウドサービスはメリットが高いと判断しました」と桑原氏は言う。

オンプレミスのファイルサーバからファイルサーバ on SCCloudへの移行作業は、スムーズに進んだ。

「実は、クラウド型オンラインストレージに対する不安はありました。そこで、常に検証しながら、問題があればすぐに引き返すことができるような体制をとりつつ作業を進めていきました。結局、その心配は杞憂に終わりました」と西畑氏は振り返る。

ストレージ容量の上限を撤廃することで、生産性の向上にも期待

ファイルサーバ on SCCloud移行後、グループ企業が使えるストレージ容量の上限は撤廃された。各企業が必要とするだけデータを保存し、利用できるようになった。

「最近は写真や映像などの非構造化データの容量が増大しているため、2GBの容量だけでは、運用が難しかったと思います。これからは、大容量のデータでも保存・共有できることになるため、これまで以上にファイルサーバを活用することができるでしょう。その結果、各企業の生産性向上が期待できます」と桑原氏。

新しい環境に移行したが、使い勝手はこれまでと何も変わらない。ユーザの中には、環境を移行したことに気がつかないケースもあるという。そのため、ユーザへの周知や教育なども必要としない。ユーザにとって、今回の更改はメリットが大きいものとなっている。

管理・運用工数が削減され、付加価値を生むコア業務に注力可能に

また、同社にとってのメリットも大きい。ファイルサーバの管理・運用をアウトソースすることで、付加価値を生むコア業務に注力できるようになったからだ。 「ファイルサーバは、水道や電気と言った社会インフラ同様に、“あって当たり前”になっています。そのような中、もしサービスが停止してしまえば業務が停止しかねません。今回の更改では、ファイルサーバの冗長化やバックアップも行っており、システムの信頼性が大きく向上しています。また、将来、容量不足になりそうなときも、拡張していくことができるので、長期にわたって使用することができるでしょう」と桑原氏は言う。「ソフトクリエイトさんには、本当に足繁く通っていただき、信頼関係を構築できました。今後もさまざまな提案をしていただきたいと考えています」(西畑氏)。

ICT基盤の運用・管理・保守をアウトソースすることで、コア業務への注力を進めるロイヤルマネジメント。「クラウド」へのアクセルを踏み込み、さらなる成長を目指す。

* 取材日:2016年3月
* 記載の呼称、組織名等は取材時のものです。

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